回送電車の女 第三部
六十八
フェラチオで睦夫のモノを大きくさせた未央は、両手を縛られたまま頭を床について尻だけ突き出した土下座の格好をさせられ後ろから犯される。下半身を裸にされてもはや自力で抜け出すことは出来ないと悟った未央は睦夫にしたい放題させながら部屋の隅々をこっそり見渡す。何か睦夫の呪縛から逃れる為のヒントがないかと思ったのだ。1DKの狭い睦夫のアパートは未央のしゃがまされた場所から隅々までが見渡せた。部屋の隅に何か光ものを見つける。それは机の下の奥で急いで隠したものらしかった。すぐに未央にはそれが狂言芝居の時に使われた警察手帳であることに気づく。
(そう言えばあの時、贋物の帽子や制服のワッペンなんかは妙に安物っぽかったのに、警察手帳だけは重厚そうで立派だったわ。もしかしてあれは本物だったのでは・・・。)
そんな事を考えている未央の背中で睦夫が果てそうな声を挙げる。
「ううっ、いきそうだぜ。中出しするぜ。」
「え? 駄目、それは・・・。お願い。中出しはやめてっ。」
安全日かどうかはっきりしなかったので、万が一にも妊娠だけは避けたかった未央はそう叫ぶ。
「だったら咥えて呑み込むか?」
「ううっ、そ、それは・・・。わ、わかったわ。口にしてっ。」
「へへへ。好きモンの女だぜ。さ。口、開けな。」
そう言うと睦夫は床に臥せっている未央の髪を乱暴に掴んで上向かせる。未央が目を瞑ってそっと唇を開くと、睦夫のいきり立ったものが無理やり押し込まれる。
「ううっ・・・。ああっ。」
いきなり睦夫は未央の口の中で果てた。生温かいものが注ぎ込まれるのを吐き出すことも叶わず、そのまま呑み込むのだった。
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