回送電車の女 第二部
三十八
未央の股間にはあるべきものがない。睦夫の命令でノーパンで生放送中にしゃがまされた際に映り込むのを避ける為に剃り落としていたからだ。縦一筋の割れ目が卑猥に露わになっているのを隠したくても両手の戒めがそれを許さない。そんな恥ずかしい格好で男に向き合わねばならないのだった。睦夫がいち早くそれに気づく。
「ふふふ。あそこは剃り落としてあったんだったな。」
「いやっ。言わないでっ・・・。」
「ふん。処女でもあるまいに。さ、そこに跪いてまずはしゃぶって硬くして貰おうか。」
(まずはしゃぶって)というのを聞いて、やはり犯されるのだと未央は観念する。手を使うことも赦されず、唇を突き出して男の半萎えのペニスを口に含む。未央の柔らかな粘膜がそれを包み込むと、ぐっとそれは硬さを増して持ち上がってくるのがはっきりわかった。
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