回送電車の女 第三部
六十四
マンションは夕方の番組に変わった際にプロデューサーに薦められて引っ越した場所で、セキュリティのしっかりしたエントランスを持っていた。しかし両手の自由を奪われた未央は睦夫に部屋へ向かう通路へのドアを開ける暗証番号を教えなければならないのだった。ショルダーバッグは両手の格好を変に思われないように背中の手に再び持たされたのだが、エレベーターボックスに入るや睦夫の手がスカートの奥に突っ込んでくるのを防ぐことが出来ない。睦夫の二本の指が剥き出しの陰唇の割れ目に忍び込んでくるのに何の防御も出来ないのだった。
未央は自分のマンションの部屋に入るや、服を全部脱ぐことを命じられた。帰ってくる途中さんざん辱められたことでもう抗う気力も完全に失っていた。未央が身に着けるのを許されたのはメイドとしての白いエプロン一枚きりだった。
「さ、久々に兄さんが訪ねてきてくれたんだ。とびっきりの手料理でもてなして貰おうか。俺の方の食事が終わったら、今度は兄さんがお前の大好きな太くて長いフランクフルトをご馳走してやるからな。」
その言葉に、意味することを未央はすぐに理解し、おぞましく思うのだった。
その夜は顎が外れそうになるまで、睦夫の言う太くて長いものをさんざん口に含まされた未央で、最後は濃くて臭いのきついミルクを全て残らず嚥下させられたのだった。夜明け近くになってやっと帰るという段には部屋の合鍵まで持ち去られ、いつでも来て部屋を存分に使っていいと言う約束までさせられたのだった。
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