回送電車の女 第二部
三十四
未央はこの男の声はどこかで聞いたことがある気がしていたのだが、サングラスを外した顔を見てやっと気づいたのだった。男の穿いているズボンのベルトを緩め、チャックを引き下ろしてズボンを下着ごと膝まで引き下ろすと悔しさに顔を歪めながら鎌首を擡げ始めているその一物を口に含むのだった。
「お前のあの画像を流出されたくなかったら、俺の呼出には何時でもちゃんと応じるんだぜ。お前はもう俺の性奴隷なんだからな。何でも言うことを聞く性奴隷だ。わかったか?」
未央は眦に涙を浮かべながら男のものを咥えたままちいさく頷くのだった。
生温かいものが未央の口の中で暴発する。咄嗟に未央は口の中のモノを吐き出そうとするが男の強い力で頭を抑えつけられそれを許しては貰えなかった。
「この精はお前が俺の奴隷となった証しだ。一滴残らず全部呑み込め。」
未央は男の非情な命令に逆らうことは出来ず、毒を呑み込むような思いでそのねばねばしたものを必死で嚥下するのだった。
「そしたら咥えたままパンツを脱げ。」
未央は言われた通りに男のチンポを口に咥えたままで腰を浮かして尻のほうからショーツを抜き取る。
「そしたらそのパンツで俺の濡れた一物を綺麗に拭い取るんだ。もう口から離していいぞ。」
男から許されてやっと男のペニスを口から出すと、言われたまま両手でペニスに自分のショーツをあてがうとそっと自分の唾液で濡れそぼっている男根を拭っていく。男は女にそれをさせていることの征服感に酔っているようすで、屹立は意外なほど萎えてはこない。
「よし、いいだろう。今度も呼び出したらすぐ来るんだぞ。」
睦夫はそう言い置くと、下した下穿きとズボンを引き上げると身繕いを整えてから呆然と布の上にしゃがみこんでいる未央を置いて悠然と公園を出ていくのだった。後に残された未央は男のペニスを拭うことで汚させられたショーツを穿く気にもなれず、暫くは立ち上がる力も沸き起こってこないのだった。
次へ 先頭へ