未央ベッド際

回送電車の女 第二部




 三十九

 「よおし。もう十分な硬さになっただろう。そりゃ。」
 睦夫はそう言うと自分からベッドに上がって仰向けになる。その中心に太い肉の塊が天を突くかのようにそそり立っている。
 「さ、お前のほうから跨って貰おうか。」
 「え? そ、そんな事・・・。出来ません。」
 「ふん、出来ませんだと? お前は俺の言うことは何でもすると誓った筈だ。その代償としてあの映像を流出しないで貰っているんだろ? いいのか?」
 「うっ・・・。わ、わかりました。」
 未央は唇を噛みしめて決意をあらたにすると、おそるおそるベッドに近づき両手が使えないので不安定な身体を何とか両脚を広げて支え男の下半身に身体を近づける。

未央ペニス跨り

 ベッドの上のペニスに未央の裸の下半身が触れると、そこで固まってしまう。
 「ああ、出来ないわ。そんなの、無理っ。」
 「何をお嬢様みたいなこと言ってるんだ。なら手伝ってやるよ。」
 睦夫は跨りかけた未央の身体を腰骨のところでしっかり掴むと、力を篭めて無理やり未央の身体を引き下ろす。
 「あひーっ。」
 未央の顔が苦痛に歪み、思わず大きな声を挙げる。
 「何だ、お前。処女だったのか?」
 未央が目に涙を溜めて小さく頷く。
 「なんだ。そうだったのか・・・。それじゃ、痛いだろうな。だが、すぐに気持ちよくなるところまで教え込んでやろう。ほら、こうやって身体をゆするんだ。」
 「ああ、やめてっ・・・。身体が引き裂かれそうっ・・・。」

 暫く未央の悲鳴が続いていたが、一旦降ろされ両脚を持ち上げられて再度、上からのしかかられる頃にはもう声も挙げず、ただただ黙って堪えている未央だった。

 「ふぅーいっ。気持ち、よかったぜ。どうだ、処女を喪った気分は。」
 かろうじて中出しはされず、俯せになった未央の尻の上に精液を放出した睦夫の声に未央は両手を縛られたままで声も出せない状態だった。
 「さあてと、これからが今日の本題なんだ。お前には大事な仕事をして貰わなくちゃならないからな。」
 そう言うと、睦夫はじっと俯せのままでいる未央の縄を解き始める。シーツにはあちこち赤い血糊の痕が飛び散っていた。

未央

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