妄想小説
田舎教師
七十三
「あの、私・・・。高校の頃、水泳部で競泳の選手だったんです。その頃、コーチだった男の先生に部室でセクハラされそうになったことがあるんです。その事を教頭に行って、教頭室で水着に着替えて指導をして欲しいっていったらどうでしょう。水着に着替えるのでちょっとだけ向こうを向いていて下さいって頼むんです。」
「なるほど・・・。水着姿で縛って欲しいって言うのか。それはあの教頭なら乗ってきそうだな。」
早苗のヒントに茂吉は更にストーリーと策を練るのだった。
「教頭。今日はちょっと新しいお願いがあるのですが・・・。」
「なんだね、早苗君。」
「実は、稲葉教務主任にこれから夏になるんで、女子の水泳教室の際に水着で万が一の救命の為にプールサイドで待機して欲しいと言われているんです。この学校の体育教師は皆、男性ですし、女性の先生はもう結構お齢で水着にはなりたくない人ばかりだっていうんで・・・。」
「ほう? 君は平気なのかね。」
「実は、それが・・・。」
早苗は高校時代に水泳部の競泳選手だった時に、部室でコーチの先生に一人だけでいる時にセクハラで犯されそうになって、それがトラウマで水着で人前に出ることが出来なくなったという話しを教頭にするのだった。
「あの時の事が頭にあって、どうしても人前で水着姿になれないんですが、教頭の指導で水着になっても平気になれるように指導して頂けないでしょうか。」
それが早苗と茂吉で考えたストーリーだった。
「君が、ここで・・・。この部屋で水着になって私の指導を受けるというのかね。」
「ええ・・・。あの、私、高校の水泳部だった時に、水着だけの格好でコーチの先生に縛られて、身動き出来なくされたうえで、身体をあちこちいじられたんです。」
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