妄想小説
田舎教師
十二
その日も膝下まであるスカートを身に纏って何とか授業を終えた早苗は、放課後になって言われたミニスカートを紙袋に忍ばせて教頭室へ向かったのだった。
「あの、言われたとおりミニスカートを持ってきましたが・・・。」
「そうか。それじゃ、それに着替えなさい。」
「え? ここでですか・・・。い、今?」
「そうだ。その為に持ってきて貰ったんじゃないか。私はむこうを向いているからその間に穿き替えなさい。」
そう言って教頭は自分の机の前の回転椅子に腰かけたまま、くるりと窓のほうに向き直る。早苗はどうしていいか躊躇っていたが、教頭の言う通りにするしかないと悟って穿いて来たスカートのホックを外すのだった。
「あの、これでいいでしょうか。」
持ってきたのは、言われた通り早苗が持っている中で一番短いタイトスカートだった。ミニスカートを穿き慣れていない早苗は、遊びに行く際にも滅多に穿いたことがないものだった。一度、短大のクラスメートに合コンに誘われた時に、友人に(絶対、ミニスカートのほうがいいから)と勧められ事前に一緒に買いにいって、友人に選んで貰ったものだった。
「ほう、結構短いのを持っているのだね。今までにそれを穿いたことがあるのかね?」
「え、あの・・・。一度だけ。」
「そうか。やっぱりな。ミニスカートは穿き慣れていないという訳だ。」
「え? あ、はいっ。」
「じゃ、そこのソファに座って。」
「はいっ。」
早苗は今度はパンティが覗いてしまわないように、慎重に膝の上に両手を置いてゆっくりと腰を降ろす。
「随分とぎこちないな。そんなに必死になって裾を隠そうとすれば、余計に男たちの注目を惹いてしまうものだ。もっとさりげなく出来んのかね。」
「え、こうでしょうか。」
早苗は片方の手だけ外して、もう片方でぎりぎりのところまで手をずらしてみる。
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