白衣下着のみ

美人女医と看護師に仕組まれた罠




 五十五

 がっくりとうな垂れる明日香を置いて、診察室を出た吾作は次の相談の為に廊下で待っていた留男にOKサインを出すと入れ替わりで診察室に入るよう指示する。
 「い、磯部さん・・・。」
 「ああ、明日香先生。ちゃんと僕の伝言、聞いてくれたんだね。ふひひひ。」
 留男はボタンを留めていない明日香の白衣からチラっと下着が覗いているのを見逃さない。留男の視線に気づいて明日香は慌てて肌蹴た白衣の襟元を引き寄せる。
 「隠さなくたっていいじゃないか、明日香先生? これからたっぷり愉しませて貰うんだから。ほらっ。僕も持ってきたよ。」
 留男も吾作と同じように縄を手にしている。
 「ほら、襟元なんか隠してないで両手は後ろに回すんだよ。今、縛ってあげるからさ。」
 「ああ、そんな・・・。」
 吾作に続いて留男にも同じように身体を蹂躙されねばならないのだと知って、明日香は再びがっくりとうな垂れるのだった。

 一方の吾作は診察室を出ると、廊下の隅で待っている日菜子に声を掛けるのだった。
 「おお、日菜子ちゃん。」
 「あ、川谷さん。終わったんですね。」
 「ああ。そうだ、日菜子ちゃん。今晩は日菜子ちゃんが当直だったよね。」
 「え? ええ・・・、そうですが。」
 日菜子も一瞬で何か悪い予感を感じたのだった。
 「消灯時間になったら僕の部屋に来てくれないかな。」
 「え、川谷さんの部屋にですか?」
 「ああ、そう。ちょっと見せたいものがあるんだよ。」
 「わ、わかりました・・・。」
 日菜子はますます悪い予感が募って来るのを抑えきれない。

 「川谷さん、居ますか?」
 約束通り消灯時間になって日菜子は独り、川谷吾作の部屋を訪ねる。しかしそこに居たのは川谷ではなく磯部留男だった。
 「磯部さん・・・。あの、川谷さんに呼ばれてきたんですけど。」
 「ああ、吾作ならこのカーテンの向こうに居るよ。僕と吾作の二人で君に見せたいものがあったんだよ。」
 「え、お二人が・・・?」
 「ほら、これだよ。」
 留男がさっとカーテンを引くとその向こうに川谷吾作が現れた。しかし日菜子の目を惹いたのは吾作よりもその横にポスターのように貼られていた一枚の大きな写真だった。
 「こ、これは・・・。あ、あの・・・。」

明日香

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