美人女医と看護師に仕組まれた罠
二十二
「川谷さ~ん。明日の手術の準備に来ましたよぉ。」
夕刻になって日菜子は剃毛用具を載せたワゴンを押して川谷の病室を訪れる。
「ん、日菜子ちゃん? 明日の準備って何だっけ?」
カーテンを開いて入ってきた日菜子に吾作は惚けて訊ねる。
「あれっ、聞いてませんでした? あそこの処理ですよ。」
日菜子もさすがにペニスの周りのとか、股間のとかいう言葉を使うことは出来なかった。
「ああ、毛を剃るんだったっけね。この場所で大丈夫?」
「ええ。道具は揃ってますから。そのままそこに横になっていてください。」
吾作は日菜子には気づかれないように、こっそりとほくそ笑む。
「じゃ、パジャマのズボンと下着をおろしますのでちょっと腰を浮かせてくださいね。はいっ、そうです。」
日菜子にパンツをおろされるのは恥ずかしいという気持ちよりも股間を触って貰える期待の方が大きくワクワクしてくる吾作なのだった。
「じゃ、まず蒸しタオルで股間を綺麗にしますね。」
日菜子は手でパン、パンと蒸しタオルを叩いて熱すぎないようにタオルを適度に覚ましてから吾作の下腹部を外側から徐々に中心に向かって拭っていく。
(ううっ。き、気持ちいい・・・。)
思わず声を出しそうになるのを、寸でのところで抑えた吾作だった。やがて日菜子の指がおのれのモノを抓んで上に持ち上げ、その裏側を拭い始める。
「ううっ。ひ、日菜子ちゃん。もしかしたら・・・、勃起してしまうかもしれんが。」
「大丈夫ですよ。生理的現象ですから仕方ないですもん。それに多少は勃起している方が皮膚が伸びるんで、剃毛はしやすいんですよ。」
「そ、そうなのかね。なら、遠慮せずに勃起させて貰うことにするよ。ちょっと棹の部分を握って貰えればすぐに立ってくると思うんだが。」
「あら、無理に勃起させる必要はありませんわ。」
そう言った日菜子だったが、ペニスを上に持ち上げたまま陰嚢の裏側を拭っていくと次第に吾作のペニスは硬さを増してくるのが日菜子にも感じられた。
「男性のここを目の当たりにしたり、触れたりしても変な気持ちになったりはしないもんかね?」
「あらっ、看護師ですから。職業上、慣れていますわ。実習中にも何度も練習させられてますし。」
「へえ。そんなもんなのかね。」
「じゃ、そろそろ剃り始めます。身体を楽にして、気持ち脚を外側に広げてみてください。あ、そうです。じゃ、まずシャボンを塗りますね。」
泡立てたシャボンを刷毛でペニスの周りに塗りたくった後、日菜子が更によく泡立つようにペニスの回りを扱き始めると、吾作のペニスはどんどん太く硬くなっていく。その怒張してきたペニスの根元付近を日菜子の左手がしっかり掴んで少し持ち上げると、それに反応してペニスも反りあがる。
(うわっ。こんなに大きくなって、大丈夫かしら・・・。)
さすがの日菜子も吾作が露骨にペニスを大きくするので狼狽えるが、表情には出さないようにして淡々とペニスの周りの陰毛を剃り上げていく。
ジョリッ。ジョリッ。
一方の剃られていく吾作の方は、平静さを装いながらも怒張を強めていくペニスに明らかに困惑している様子の日菜子の表情を眺めながら、もっと勃起しろとおのれの分身に念じているのだった。
(射精なんかされちゃう前に、手早く剃り上げてしまわなくちゃ。)
どんどん硬く、大きくなっていくペニスになるべく力を加えないようにそっと握るようにしていた日菜子だったが、ペニスはいつ暴発してもおかしくなさそうだった。
「ねえ、日菜子ちゃん。男の人のちんぽの周りを剃るってどんな気持ち?」
「えっ、そんな事・・・。何も考えていません。お仕事ですから。」
「そっかあ。日菜子ちゃん。今度、ボクも日菜子ちゃんのあそこ、剃ってみたいなあ。」
「だ、駄目ですよぉ。そんなこと・・・。」
「あ、無理やり剃るんじゃなくて、日菜子ちゃんがもしあそこ剃らなくちゃならなくなったらその時にだよ。だって、ボクのを剃ったんだから、ボクも剃ってあげておあいこだろ?」
「そんなあ。私、多分剃らなくちゃならないような事態にはならないと思います。」
「だから、もしもだよ。もしもそういう必要が出来たら、そん時はボクに剃らせてくれよ。」
「ああ、じゃあ川谷さんがまだこのホームに居て、私がまだここに勤めている間にそういう事になったら、やらせてあげますよ。」
日菜子はそんな事態にはなりっこないと思って、吾作を諦めさせる為にそう言ったのだった。
「じゃ、約束だよ。日菜子ちゃん。」
「はいっ。終わりました。いま残ったシャボンを拭き取りますからね。」
再び濡れタオルで陰部を拭っていく日菜子だったが、既に萎え始めていた吾作のペニスの先端には透明な汁が滲みでているのを見逃さなかった。
(うっ、カウパー腺だわ。危ないところだった。)
一般には先走り汁とか我慢汁と呼ばれ医学的には尿道球腺液と呼ばれているその液体は、射精の前兆であることを日菜子も実習の際に習っていたのだった。
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