美人女医と看護師に仕組まれた罠
五十三
「そ、それは・・・。」
その写真は絶対に日菜子に見せてはならない写真だった。
「そ、そんな写真を・・・。何時の間にっ。」
「あの時、明日香先生は日菜子ちゃんを悦ばせるのに夢中でしたからねえ。」
「ち、違うわっ。そんな・・・。だ、駄目っ。それは絶対、日菜子ちゃんに見せては駄目っ。ううっ・・・。わ、わかったわ。私が貴方にサービスします。だったらいいんでしょ?」
明日香は白衣のボタンに手を掛ける。それを見て吾作の顔がにやりとほころぶのだった。
「ほう、さすがに明日香先生はスタイルがいいからミニが似合いますね。」
吾作は露わになった明日香の太腿を舐めるように見つめながら感想を述べる。
「そ、その写真を渡してくださいっ。」
「先生が言うことを聞くんならね。ほらっ。これはどうです?」
「な、縄なんか出してどういうつもりっ? ま、まさか・・・。縛ろうってつもりじゃないわよね。」
「しっ。声が大きいですよ、先生。何事かと思って日菜子ちゃんが飛んできますよ。」
「ううっ・・・。」
途端に明日香の声は蚊の鳴くような囁き声に変わる。
「か、川谷さん。ここでは困ります。ここは診察室なんですよ。何時、誰が来るか・・・。」
「大丈夫っ。医療従事者は先生と日菜子ちゃんしか居ないじゃないですか。それに日菜子ちゃんは先生が来てって言わない限り、勝手には入ってきませんよ。」
「最初からそういうつもりで相談なんて言ってきたのね。」
「さあ、どうでしょう。さ、先生? どうなさいます?」
「わかったわ。勝手に縛ればいい。」
「あれっ? 言い方が違いますね。縛って欲しいの・・・じゃないですか?」
「え、そ、そんな・・・。ううっ。わ、わかったわ。川谷さん、縛ってください。」
「へっへっへっ・・・。やっと素直になりましたね。さ、そこに膝を突いて手を後ろに回すんです。」
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