美人女医と看護師に仕組まれた罠
三十三
「どうだ、吾作。こういう縛り方が出来るか?」
鬼塚医師が自分専用の特別室に川谷吾作を呼んでSM雑誌で見つけた写真を見せながら訊ねたのだった。
「開脚吊りですね。これをやられると自分では脚を閉じれないんで男に犯され放題になるって縛り方ですよ。勿論、出来ますしSM倶楽部に通ってた頃、何度か試したこともあります。」
「さっと素早くやれるか?」
「ああ、訳ないですよ。こんなの・・・。あっと言う間です。ちなみにこの写真では後ろ手縛りになってますが、こう・・・小手縛りにしてその両手を首の後ろ側に固定しちゃうんです。こうすると、もっと嗜虐的になって女は燃えますぜ。乳房を揉まれても何も抵抗出来なくなるんです。」
吾作は自分の両手を使ってポーズしてみせ、より嗜虐的な縛り方を鬼塚に教える。
「なるほどな。そっちの方がいいかもしれんな。どうだ、吾作。お前、女をこんな風に縛ってみたら、したくなるか?」
「そりゃ、こんな格好で手も足も出ない女を見たらしたくならない男はいないでしょう。但し俺はもうこんな齢なんて、勃起は出来ても性交は無理でしょうね。何とか挿入まで出来たとしても持続しないんで、すぐ中折れしちまいますよ。」
「ふうん、そんなもんか。」
「齢だから仕方ないですよ。でも俺なんかはまだこういう写真を見ながらオナニーは出来ますけどね。もしかして、この格好。今度あの女医先生に試すんですか?」
「ふふふ。そういうことだ。」
「でしたら、この格好の写真撮ったら一枚でいいですから絶対俺にもくださいね。」
「その写真を見てオナニーをしたいって訳か。いいだろう。お前には縛るところまでやって貰って、撮影とその後の処理は俺がやるからそれでいいか?」
「勿論ですとも。」
これで明日香を貶める準備が全て揃ったのだった。
決行はその次に明日香に当直が廻って来た夜に行われることになった。まず明日香が当直室に戻ってきたところで加湿器にセットした麻酔薬で明日香を浅く眠らせる。そこへ吾作を呼び寄せ、アイマスクを被せた明日香の服を脱がして小手縛りに開脚吊りの格好に縛り上げさせる。一旦、吾作を部屋に帰らせておいて、麻酔が切れる頃合いを見計らって権蔵を部屋に呼び寄せるという段取りだった。権蔵が事を成し遂げたらハンカチの麻酔薬で再び明日香を眠らせ権蔵を部屋に戻させる。後は鬼塚医師が自分で明日香の縄を解き、服を着させてベッドに横たえておくのだ。その様子は監視カメラで様子を確認しながらビデオ動画に録っておくつもりだった。
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