美人女医と看護師に仕組まれた罠
五十四
「こ、困ります。こんなところで・・・。」
「おや、そこにお誂え向きのちょうどいい診察ベッドがあるじゃないですか。先生、そこに仰向けにおなりなさいな。」
「いやっ。そんな格好をしたら、下着が丸見えになっちゃうじゃないの。」
「だから仰向けに寝て見ろっていってんだよ。大声だすぜ?」
「あ、そんな声、出さないで。言うとおりにしますから。」
後ろ手に縛られた明日香には、吾作の手がスカートの中に侵入してくるのを防ぐことも出来ずただ遣りたい放題にされるしかないのだった。
散々身体中を蹂躙されて、やっとのことで解放されて後ろ手の縄を解いて貰った明日香だった。 しかし次に控えている磯部留男の相談の為に身繕いを整えておこうと床に落ちていた白衣を拾い上げた明日香に吾作の冷たい命令が下されたのだった。
「あ、先生。留男からの伝言で、白衣の下は下着だけになっておいてくれってさ。それから白衣のボタンも留めちゃ駄目だぜ。俺のほうはまた明日、特別診察で来るからよろしくな。」
そう言うと吾作は悠然と診察室を出ていく。次の留男からはどんな仕打ちを受けるのかと思うと途方に呉れる明日香だったが、命令された通り、白衣の下には下着だけで待たねばならない自分を呪いたい気分なのだった。
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