茉莉子用具室監禁

妄想小説

思春期



 五十

 氷室は茉莉子の両手を後ろ手に縛りあげると更に別の縄を持ってきて胸元まで縛り上げると逃げられないようにプレハブ小屋の鉄柱に縄の端を括りつけてしまう。
 「さあて、何しにこんなところに忍び込んだんだい、お嬢ちゃん?」
 氷室は茉莉子の顎に手を当てて上向かせる。
 「只のかくれんぼよっ。」
 「嘘を吐くな。中学生がいい歳してかくれんぼをするかよ。おやっ?」
 氷室は事務机の上に出しっ放しになっていた女子校生徒の巾着刑の写真に気づいてしまった。
 「そうか、お前。こいつと同じ学校の生徒か。お前も同じ目に遭いてえのかっ。」
 そう言って氷室は写真を茉莉子の目の前に翳して見せ、体育座りで床に繋がれている茉莉子のスカートの端を掴んでちらっと上へ持上げる。
 「いやっ。やめて。」
 「へっ。そんなお転婆みたいな事してても、スカート捲られるのは恥ずかしいか。お前、何か嗅ぎ回ってるんだな。二度とそんな事したくならないように、お前も同じ目に遭わせてやる。そうだ。もっと恥ずかしい顔出しの巾着だ。パンツも下して外に放ってやろうじゃないか。」
 「いやよ、そんな事・・・。」
 茉莉子は自分がそんな目に遭った姿を想像して蒼褪める。

茉莉子顔出し茶巾

 「しかし、今日はちょっと忙しいんでな。お前の処刑は後だ。こっちの用が済むまでお前はここで大人しくしてて貰うぜ。」
 「わたしをここに監禁しようっていうの?」
 「ま、そう言う事だ。ここなら誰も来やしないからな。念の為に口は塞がせてもらうぜ。」
 氷室は棚にあったガムテープを取ると20cmほどピリッと剥して茉莉子の口元に貼ってしまう。ガムテープを戻すついでに、棚から普段は使っていない錠前を取り上げる。
 「いつもは鍵を掛けないんだが、間違って誰か来るといけないからな。こいつを入口に掛けておくことにするぜ。」
 繋がれて床にしゃがみこんでいる茉莉子にも錠前が見えるように翳してから氷室は扉から出ていってしまう。出て行った後、扉の向こうで蝶番にガチャリと錠前が掛かる音が茉莉子の耳にも聞こえたのだった。

茉莉子顔

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