寝転ばせ

妄想小説

思春期



 二十七

 「私をこんな格好で辱めてそんなに楽しいの?」
 男を詰るように言うが、雁字搦めに縛られた状態では只の強がりでしかなかった。
 「辱めだって? はっ? そんなのはまだ序の口だぜ。辱めるってのは、これからの事だぜ。」
 男がそう言うのを聞いて、薫はあらためて自分の身が完全な無防備であることを思い知る。男が何を仕掛けてきたとしても、何の抵抗も出来ないのだ。
 「先生は処女じゃないんだろ?」
 「知らないわ。そんな事、貴方に関係ないでしょ。」
 「そんな事はないさ。これからたっぷり愉しませてやるのに、あんたがこれまで経験したのとどっちが気持ちいいか感想を訊かせて貰うつもりだからな。」
 「わたしを犯すっていうの?」
 「あんたをこんな格好にさせておいて、他に何をするっていうんだよ。」
 薫はあらためて自分が甘かったことを悔やむ。誰にも言わずに、ひとりでのこのこ出てきてしまったのだ。
 「お前、案外可愛い顔してるな。そそられるぜ。ほれっ。これ、見てみな。もうこんなになっちまってるぜ。」
 氷室は縛られて転ばされている薫の上を跨ぐように立つと、ズボンのチャックを下ろして陰茎を出して薫に見せる。
 「い、嫌っ。そんなもの、出さないでっ。」
 「へへへ。初めて見るもんじゃあるまいし。いまさら初心な振りでぶりっこかよ。」
 氷室は膝を突いて自分の陰茎を更に薫の顔前まで近づける。薫が横を向いてペニスを見ないようにするので、氷室はそのペニスを薫の頬に押し付ける。薫はその硬くなった先で頬を突きまくられるのだった。
 「そんないつまでお上品ぶってるつもりだい? もう、こっちのほうが欲しくて疼いてんじゃねえのかい?」
 そう言いながら、氷室は後ろに手を伸ばして薫の臍のあたりから更に下腹部のほうへなぞっていく。
 「嫌っ。」
 薫が敏感に反応したことで、氷室は更に薫のショーツの上をなぞって行き、その指は恥骨の先まで到達してしまう。
 「どうだ。もうあそこは湿ってきてるかな?」
 「い、嫌よっ。」
 股間をまさぐられるおぞましい感触に薫は身悶えする。しかし、その動きが却って氷室をそそってしまうことに気づいていない。
 「それじゃあ御開帳と行くか。」
 一旦腰を上げた氷室が薫の足元へと移動し、両方の足首をがっしりと掴む。薫は慌てて脚を閉じようとするが、男の力には叶わず大きく股を広げられてしまう。氷室はじっくりと無防備に露わにされた脚の付け根のショーツの濡れ具合を調べていたが、薫が油断した隙にショーツの端を掴むと引き千切らんばかりに引っ張り上げると片方の足から抜き取ってしまう。
 「あ、いやあ・・・。」
 股間を露わにされて、薫は慌てて脚を折ってその部分を隠そうとするが、すぐに氷室の手で足首を掴み直されて大きく広げられてしまう。その剥き出しにされてしまった陰唇に氷室がしゃぶりつくように口を当てる。
 ジュルッ。
 氷室の舌が大きく開かれた薫の割れ目を下からなぞり上げると、卑猥な音が静まり返った用具室に響き渡る。
 ツュパッ。ツュパッ。ズズズズッ・・・。
 薫は自分の股間が立てる音に、自分のものではないように感じながらも潤んできてしまっていることを認めざるを得ない。唇を噛みしめながらこの辱めに堪えようとするのだが、身体だけはどんどん反応し始めていた。
 「おう、いい具合に濡れてきたぜ。そろそろこいつで慰めてやるか。」
 「あ、いやっ・・・。」
 そう声を挙げた時には既に氷室の硬くなった切っ先が割れ目を押し開き始めていた。
 「いくぜっ、先生。」
 男の突きは、子宮の奥底までも達するのではないかと思われた。想像以上の大きさが自分の陰唇にすっぽり嵌ることに薫は狼狽える。
 「ああ、駄目っ。やめてっ・・・。」
 男が腰を前後に振り始めると、それに合わせて自分の肉襞が収縮し、ペニスを一生懸命咥えこもうとしてしまう。それは自分の意志ではどうにもならないのだった。
 「気持ちよくなってきたみたいだな、先生よ。」
 「そ、そんなこと・・・、ある筈ないわっ。」
 口では否定してみるものの、下半身は痺れてしまったかのようだった。
 「へっへっへ。久々にいい締まりのおまんこだぜ。そりゃあ。」
 「ああ、だめえ・・・っ。」
 男のピストンスピードがどんどん速くなってゆく。それに連れて薫も自分から腰を振り始めているのを止められない。
 「ああ、いきそうだぜ。」
 「え、駄目っ。だめよっ、出しては・・・。」
 薫は余りの愉悦に気が遠くなりそうになりながらも、前回の生理が何時だったか必死に思い出そうとしていた。
 (危険だわ。いまは・・・。)
 薫が目の前の男の眼をみやると、今にもいきそうな表情をしている。
 「駄目っ。中に出してはだめよっ。」
 「ここまできて、出しては駄目はねえだろう。だったら口で咥えて全部呑みこむかい?」
 「え、そんな・・・。ああ、いいわ。咥える。口に出してっ。」
 間違って妊娠してしまうよりはよっぽどマシだと思ったのだ。
 男は薫が覚悟を決めたのを見て、一旦陰唇から男根を抜くと女の顔ににじり寄る。
 「口、開けなっ。」
 薫は泣きそうになりながら、言われるがまま口を大きく開ける。そこに熱い肉塊が突っ込まれる。

茉莉子顔

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