妄想小説
思春期
三十七
「それじゃあ、そろそろ授業を始めて貰おうか。」
「え、数学を教えるのですか・・・?」
「数学なんか教えられたって、俺には何の役にも立たないからな。お前には性教育をやって貰おう。数学が専門だからっていっても性教育ぐらいは出来るだろ。大人の女なんだからな。」
「え、性教育・・・ですか? な、何を教えれば?」
「まずは性器の名前からやってみろ。自分の身体を使ってちゃんと説明するんだ。」
「うっ、そんな・・・。わ、わかりました。・・・。あの、ここが・・・、女性器です。」
「そこは何て言うんだ?」
「あ、あの・・・。ヴァ、ヴァギナです。」
「英語じゃ判らんだろが。」
「あ、あの・・・。」
「子供の頃から使い慣れてる言葉があるだろ。」
「お・・・、おま・・・、おまんこ・・・です。」
「あ? 何だって? もっと大きな声で言ってみろっ。」
「お・ま・ん・こ。ここが、おまんこです。」
「ふふふ。もっと細かいところも説明しろや。」
「あの・・・、ここが大陰唇で・・・。この裏側が小陰唇です。」
「広げてっ。ちゃんと指差して言うんだよ。」
「あ、はいっ。ここが・・・、大陰唇で、こっちが・・・小陰唇です。この奥が子宮です。」
「うえにも何かあるだろっ。」
「え、うえに? あ、ここが・・・クリ・・・クリトリスです。」
「もっとちゃんと見せろ。」
「うっ・・・。」
薫は惨めな気持になりながら、陰毛を失った自分の性器を左右と上下に広げて見せねばならないのだった。
「奥はどれくらい深いんだ。指を突っ込んでみせろ。」
「え、指を・・・ですか? あ、あの・・・。これから指を入れてみます。」
薫は人差し指を一本だけ立ててカメラの方に翳してみせる。それからゆっくりと自分の陰唇の中に挿しこむのだった。
「こうして・・・、指を・・・、一番奥までいれてもまだ奥は深いです。」
「次は前戯について説明するんだ。」
「え、ぜ、前戯・・・? あ、あの・・・。性交をする前に、この中を充分潤さねばなりません。潤っていないと、ペニスが内側の襞に擦れてとても痛い思いをするのです。ぜ、前戯は陰唇の内部を潤させるのにとても大事な作業になります。」
「どうやってやるんだ。」
「あの・・・、前戯はいろいろありますが、例えばこうやって・・・、指と指で陰唇を挟んで・・・、こんな風にまさぐるのです。えーっと、それから・・・、クリトリスを刺激するのも効果的です。クリトリスを刺激するには・・・、こんな風に、ぐりぐりとのの字を描くように突起の周りを擦るのです。」
「そしたら実際にあそこが濡れてくるまでオナニーをするんだ。たっぷり愛液が出てきたら指ですくってみせるんだぞ。」
「は、はい・・・。わかりました。」
それから薫はカメラの前で延々とオナニーを強要されたのだった。
「もう、いいでしょうか?」
「まだだ。男がちゃんと知らない性器の機能を披露して貰わなくちゃな。」
「え、何の事ですか?」
「おしっこは何処から出るんだ?」
「え、そんな・・・。あの・・・、おしっこも、ここから出てきます。」
薫は恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら自分の股ぐらを指差すのだった。
「じゃあ、出してみろっ。」
「え、そんな。で、出来ません。」
「出来ないだと? 出すまで終りにはしないからな。」
「そんなあ・・・。もう赦してください。」
「駄目だ。出すまで続くんだ。」
薫は男が本当に出すまで許すつもりがないのを感じた。仕方なく顔を項垂れるといきんでみるのだった。
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