処刑転がし

妄想小説

思春期



 二十二

 「さあ、これからこいつを晒し者にする。トイレの外に連れ出すんだ。」
 村中の指示で目を見えなくされてしまったマリアは男二人に肩を掴まれて起き上がらされると、トイレの外へ連れ出される。男達が肩を掴んでマリアの身体を何周もその場で廻らせる。マリアの方向感覚を奪う為だった。スカートで頭をすっぽり包まれているマリアは、どうやって逃げればいいのかも判らないで立ち竦んでいる。
 「よし。この格好で少し走り回らせようぜ。」
 村中はそう言うと、自分のズボンから革のベルトを抜き取る。
 「へっへっへっ。雌豚を小屋に追い込む要領だな。」
 ベルトを二つに折って、革同士をパチンと打ち当て音でマリアを威嚇する。
 「うううう・・・。うぐうぐうぐっ。」
 恐怖心を煽られて逃げ出したいマリアだが、どっちへ足を踏みだしたらいいのかも判らない。
 「ほら、逃げなよ。豚女。」

茶巾校庭連れ出し

 村中が降り上げた革のベルトがパンツ一枚で丸出しにさせられたマリアの尻で炸裂する。
 パシーン。
 「ううっ・・・。」
 マリアは堪らずスカートの裾に包まれた中で涙を流しながら闇雲に走り出す。
 「ほれっ。もっと走りな。」
 パシーン。
 逃げ惑う豚を追いたてるかのように、村中はベルトの鞭で茶巾縛りにされたマリアを追い立て続ける。その姿を後ろから氷室がポラロイドカメラを持って近づいていて、後で脅しに使う為に隠し撮りしていたのだが、マリアを虐めるのに夢中になっていた三人は気づいてさえいなかった。

 マリアを公園の端の道路の近くまで追いつめていた三人は人の声がし始めたのに気づく。道路は通学路にもなっていて、近くの小学校へ登校する小学生たちが列を作って近づいてきていたのだ。
 「おう、そろそろずらかろうぜ。」
 人の気配に村中が二人に合図すると、最後の一発をマリアの尻に見舞ってから公園の奥の方へ逃げ去るのだった。
 「あれっ。何だ。何か変なものが動いてる。」
 「何だろう、あれ。あ、パンツだ。パンツ丸見え。」
 通学途中の小学生が公園の隅に茶巾縛りにされたマリアの姿を見つけたのだった。
 「おい、見てみろや。パンツ、丸見えっ。」
 「ほんとだ。パンツ、丸見えっ。」
 小学生たちがやんやと囃し立て始めた。その声が聞こえているマリアは自分が晒し者になっていることに気づきながらもガムテープで雁字搦めの状態では何も為す術がなかったのだ。
 「おい、お前達。何、騒いでんだ? 」
 小学生たちの後ろから声を掛けたのは、公園掃除に雇われている初老の作男だった。
 「あ、やべえ。誰か来たぞ。おい、行こうぜ。」
 関わり合いにならない方がいいと察した小学生たちは逃げるように学校の方へ去って行く。
 「おやあ? 何だ、こりゃ・・・。」
 作男は初めてみる奇妙な格好の少女に度肝を抜かれる。上半身は濃い目の布に包まれているのに、下半身はパンツ丸出しで白い腿を晒しているのだ。暫く少女の格好を眺めていて、何かの仕置きをされているのだと気づく。
 助けてやらなくちゃと公園の柵を乗り越えて少女に近づいた作男だった。
 「こんな酷い事、誰にされたんだい? 取り敢えず、ちょっとひと目につかない所で解いてやるよ。」
 そう言って少女の肩を抱えるようにして公衆トイレの陰へと導いていく。
 「えーっと。どうなってるんだ、これは・・・。」
 公園の外からは見えない公衆トイレの裏側であらためて少女の服を括りつけているガムテープの端を捜していて、作男は少女の格好があらためて余りにエロチックなことに自分の身体が反応してきてしまっているのに気づく。勃起してきていたのだ。するとこのまま少女を助けてやるのが惜しく思われてきたのだ。
 (今だったら、俺が誰なのかきっと判るまい・・・。)
 そう思うと、目の前の身動きの自由を奪われた少女が露わにしている下半身をたった一枚で蔽っているパンティを下ろしてみたくなってしまったのだ。
 作男は思わず生唾を呑みこむ。きつくなってしまったズボンのチャックを下ろすと、屹立し始めている自分の男根の方をまず解放する。ズボンとパンツに閉じ込められていた陰茎が自由を取り戻してビクンとばねのように反り上がる。
 (ごめんよ。でも、そんな格好でそそらせるお前が悪いんだよ。)
 心の中でそう言い訳すると、少女の前にしゃがみ込んで腰骨の辺りで少女の下穿きを掴むと一気に下に剥き降ろす。少女の生え始めてまだ間も無さそうな薄い叢むらがまだ穢れてない縦の割れ目を隠しきれずにいるのが作男の目に入る。
 (ううっ。堪らん眺めだなぁ、こいつぁ・・・。)
 思わず屹立したペニスに手をやると目の前の刺激的な眺めをみながら自らを扱き始める。
 白濁した粘っこいものが宙を飛んで、その一部が露わな少女の太腿にも付着する。
 (ごめんな。ここでお前を解放してやると、俺が誰だか分っちまうんでな。)
 心の声でそう少女に謝ると、膝まで下したパンツを戻してやることもせずにそっとその場を立ち去る作男なのだった。
 マリアがその戒めからやっと解放されたのは、それから暫くして下半身を丸出しにして蹲る少女を見掛けた別の清掃作業員たちによってだった。

茉莉子顔

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