妄想小説
思春期
三十八
「うっ・・・。」
最初の滴が内股をつうっと伝ったのが感じられた。すると堰を切ったかのようにじゅるじゅると股間から小水が洩れ始める。
「ああ、ここです。ここからおしっこが出るのです。」
薫はがに股に脚を開いて陰唇から垂れ出るおしっこの出る場所を披露させられたのだった。
小水の最後の一滴が落ちたところで、男から漸く授業を終りにしていいと赦しが出たのだった。茫然と立ち尽くす薫の足元には小水の水溜りが出来ていた。
「おい、その水溜りはそのままにしておくつもりか?」
はっと気づいて薫は教室の後ろにある掃除用具入れに雑巾を取りに行こうとする。
「おい、何処へ行く? お前が使っていい雑巾はそっちじゃない。外にあるお前が穿いていたパンツとスカートで拭うんだ。いいな。」
非情な命令だった。男が三脚に据えられたビデオカメラを撤収していく間、薫は自分が身に着けていたショーツで小水を沁み込ませ始める。しかしショーツ一枚では吸い取りきれる筈もなく、スカートまで汚さねばならないのだった。先に男が出て行き、後に残された薫は小水を擦ってびっしょりに濡れたショーツを穿くわけにもゆかず、かといってノーパンで外に出る訳にもゆかないので沁みがべっとり付いた汚れたスカートをノーパンのままで穿いて、駐車場へ向かってとぼとぼと歩いてゆくしかないのだった。
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