ザーメン飲み強要

妄想小説

思春期



 二十八

 「あぐうっ・・・。」
 薫は想像を超えた太さに顎が外れるのではないかと思った瞬間だった。それは突然暴発した。口の中に生温かい嫌な感触が充満する。しかも、どくっ、どくっと止め処なく流れ出て来るようだった。
 「そりゃっ。」
 男が気合いを入れてまだ勢いを失っていない男根を薫の口から抜き取る。薫が口の中のものを吐き出そうとする前に男の手が薫の口を塞ぐ。
 「全部呑むって約束だぜ、先生よ。」
 「ううっ。うぐうぐっ・・・。」
 男は薫の喉元が動いて、しっかり嚥下するのを見届けていた。全部喉奥に入ってしまうまで手を放してはくれないのだった。呑み終えた後も、口の中が粘ついて気持ち悪かった。しかし男の前では唾を吐くことも赦されないのだった。
 「ぷはあっ。いい気持だったぜ。先生みてえな別嬪さんなら、口でするのも悪くねえな。美味しかったろう、俺のザーメンは。どうだ?」
 男の揶揄に薫はきっと睨みつけるが、出来るのはそれぐらいしかないのだった。
 「先生よう。俺が一晩に何回ぐらい出せると思う?」
 「えっ、何ですって?」
 「まあ六回ぐらいまでは出したことがあるかなあ。一発目は口として、尻の穴でもやってみてえし、そしたらおまんこは三発はいけるかなあ。」
 「そんな・・・。口で咥えて呑んだら中出しはしないって言ったじゃないの・・・。」
 「一発目はな。だけど二発目以降のことは約束はしてねえぜ。さて、二発目はどこにする? もうおまんこにして欲しいかい?」
 「い、いやよっ・・・。」
 「さあ、言いなよ。どこの穴に挿して欲しいんだい。おまんこか? お尻の穴かい? それとももう一度口で咥えたいかい。」
 薫は男が今出したばかりなのに、再び鎌首を擡げ始めているのに気づいて、口惜しさが恐怖に変わろうとしていた。
 「お前がどこにして欲しいって言わないんなら、こっちが選んでやろう。今度はケツの穴だ。先生のお尻でさせて貰うなんて、そうある事じゃないからな。尻の穴で汚れたら、その次は口で拭って貰おうか。お待ちかねのおまんこはその後ってえのでどうだい?」
 薫には悪魔のささやきにしか聞こえないのだった。尻の穴に挿したペニスを咥えさせられると聞いて、おぞましさに気が狂いそうになりながらも、それに堪えれば妊娠はしないで済むのではと淡い期待を抱かずにはいらねないのだった。しかし、薫のその淡い期待は簡単に裏切られることになるのだった。男は精力絶倫とも言える驚異的な回復力で、三度射精した後も、薫の陰唇に二度までも精を放ってきたのだった。

 氷室が漸く薫の身体を放したのは、もう明け方近くになってからだった。自分だけ身支度して出て行こうとする氷室に、(せめて縄を解いて)と頼んだのだが、氷室がしてくれたのは縄を少しだけ緩めることだけだった。それで一人取り残されてからもがき続けて、漸く縄の結び目が解けてきた時には、外は白々と明けてきていた。
 下穿きは氷室に持ち去られていた。最初に剥ぎ取られたスカートは卓球台に掛けられていた筈だったのが、何時の間にか床に落とされていた。薫が拾い上げてみると、氷室が最後に薫に中出しした後でペニスを拭ったらしく、前の部分に沁みがついていた。下着もないので、その沁みがついたスカートを穿いて帰るしかなかった。縄が解けた後の手首にはくっきりと縄目の痕が付いてしまっていたが、誰にも見つからないように朝の早いうちに帰ってしまうしかないのだった。

 アパートに辿り着いた薫は身も心もボロボロの状態だった。とてももう出勤出来る状態ではないと思った薫は校長の家へ休暇の届けを出す為に電話したのだった。
 「あ、井上先生。ちょうど良かった。こっちも電話しようと思ってたんですよ。」
 「え、そちらからも・・・? あの、実は今日、お休みを頂こうと思いまして・・・。」
 「え、休む? それはまずいなあ。いやね。保護者の一人から連絡がありましてね。何でも子どもたちが井上先生が犯されたらしいって噂が廻ってるっていうんですよ。そんな事、ありませんよね。どうせ、つまらない作り話だと思うんですが。でね。そんな時に先生が休まれたりすると、噂が本当じゃないかなんて詮索する奴がきっと出てくると思うんですよ。何とか、今日だけは無理してでも出て来れませんかね?」
 (誰かが噂話をわざと流しているんだ・・・。)
 薫は絶望的な気持になる。しかし無理をして出勤したところで、噂の火消しにはならない。いや、却って噂が本当だと思われてしまいかねないと思った。
 「校長先生。ちょっと熱が高くて、出勤は無理そうなんです。・・・。ええ。・・・。申し訳ありません。よろしくお願いします。・・・。はい、失礼します。」
 薫は自分に仕掛けられた罠がどんどん締まってくるような感触に囚われ始めていた。

茉莉子顔

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