妄想小説
思春期
十四
「ああ、こうね。ああ、凄い。また一段と大きく硬くなってきたっ。」
「ううっ。ああ、イッてしまいそうだ。」
「そうなの。イッてっ。」
茉莉子が手の動きを速く、激しくする。
「ああっ・・・。」
「わ、出たっ。」
茉莉子は自分の手首に琢也の熱い精を浴びたらしかった。ペニスからやっと手を離すと、さっとハンカチをスカートのポケットから取り出して琢也のペニスを拭ってから自分の手首を拭取る。
「濡れちゃった?」
「大丈夫よ。服には付いてないから。凄かった。こんなになるのね、射精って。」
茉莉子は自分のことのように感激してる風だった。
「誰か来ちゃうかも。」
不安になって琢也がそう呟く。
「大丈夫。二階の蓋は閉めてロックしといたから。」
琢也は最初から茉莉子がそのつもりで上へあがってきたのだと知った。誰にも邪魔されそうもないと安心すると、もう一度茉莉子の唇を奪うのだった。
「もう戻らないと。午後の授業、始まっちゃうよ。」
「あ、そうね。」
突然時間を思い出して立上った琢也に茉莉子も身体をやっと起こす。
「先に降りててくれる? 降りる方が怖いから、もし落ちたら私を受け止めてっ。」
「わかったよ。」
そう言いながら、先に降りれば茉莉子のスカートの中が覗けることに気づく。しかしそれには触れずに琢也は先に垂直の梯子をするりと滑り降りるように下に降り立つ。続いて茉莉子が梯子の方に足を出してくる。
「や、見ないでっ。」
パンツを見られてしまうことに気づいた茉莉子が今更のように言う。
「見ないでって。もし、落ちたらどうやって受け止めんだよ。」
「あ、そうだったわね。いいわ、見ても。」
そう言いながら大胆な格好で茉莉子が梯子を後ろ向きで降りてくる。スカートの奥に真っ白なショーツが丸見えになっている。しかし琢也は落ちた時に備えて見守っているんだと言い訳をしているので遠慮なく見上げている。
茉莉子は半分まで降りたところで琢也の方を振り向く。琢也が下から見上げているのを確認したと思った瞬間に茉莉子は(えいっ)と声を掛けると梯子から宙に飛ぶ。
「あっ。」
叫んだ次の瞬間には茉莉子は琢也の腕の中に抱えられていた。
「えへっ。本当に受け止めてくれるか確かめてみたんだ。」
「危ないじゃないか。」
そう言いながら琢也は茉莉子の身体の感触を確かめながらゆっくりと茉莉子を床に降ろすのだった。
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