妄想小説
狙われていた新婚花嫁
三十八
「ドウデス。イイナガメデショウ?」
櫓の上に昇ってみると、ホテル全景が見渡せるような場所だった。普通の状況だったら眺めの良さに優香も感動したかもしれない。しかしここで何をされるのかと思うと景色どころではなく、気が気ではない優香だった。
「こんなところで私に何をしようって言うの?」
「タノシイコトデス。アナタニトッテモネ。」
ジミーは獲物を追い詰めた猛獣のように、眺望を背にした優香にじわりじわりと近づいていく。
「マズハ、パンツヲヌイデクダサイ。」
「え? こんなところでパンツを脱げっていうの・・・。」
しかし優香にはジミーに逆らうことは出来ないのだ。何時、誰が来るかわからないなかで、優香は人の気配を気にしながら急いで下穿きを下ろすのだった。
脱ぎ終わったショーツは当然の事のようにジミーに奪い取られる。
「サア、ツギハシバリマス。リョウテヲ、ウシロニダスノデス。」
「え、縛るの?」
優香は何時誰が来るか判らない場所で縛られると聞いて更に不安が増してくる。
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