妄想小説
狙われていた新婚花嫁
二十四
「ドウシテワカッタノデスカ・・・?」
「匂いよ。特有の体臭がするの。昼間、マッサージを受けている時に気づいたの。」
「ソーダッタノカ。」
「どうしてこんな事をするの、わたしに?」
「ドーシテ? アナタガワタシヲチョーハツシタカラデス。」
「挑発? 私が何をしたっていうの。」
「クーコーカラノソウゲーバスデ、ミニスカートカラパンツ、チラチラミセテマシタ。」
(やはり、あの時覗かれてしまったのだ・・・。)
優香は夫の心配が杞憂ではなかったことを知らされた。
「オトコニ、パンツミセテチョーハツスルノ、ヨクナイコトデス。ワルイコトデス。ダカラバツヲアタエルノデス。」
「これは罰なの・・・? こんな事してホテルに通報されたら貴方、仕事を失くすわよ。」
「ダイジョーブ。コノシマデ、ニホンゴデキルスタッフ、キチョーデス。ホテルノシゴト、ココイガイデモイッパイアリマス。」
「仕事には困らないっていうのね。だったら夫に言い付けるわ。」
「オクサン、ソレデキナイネ。ニホンジンノオット、トテモシットブカイ。ハダカヲホカノオトコニミラレタトシッタラ、アナタ、リコンネ。」
ジミーの言い分は尤もだと感じられた。おそらく正直に話したら裕也は離婚を言い出しかねない。いや、間違いなく離婚だと騒ぎ立てるだろう。実家の舅、姑も同じ事を言うに違いないと優香は思った。
「それで、あそこの毛まで剃りあげて写真を撮ったのね。卑劣だわ。」
「デモ、アナタヨロコンデタ。アナタ、イイマシタ。Fuck me ! Penetrate me ! (して。挿して。)」
「言わないで、そんな事・・・。あ、あれは・・・。」
優香は確かに昨夜そう口走ったことを憶えていた。
「ワタシ、コノコト、ナイショニスル。リョコウ、オワルマデ、アナタモワタシモ、ダマッテル。ソノカワリ、アナタ、ニホンニカエルマデ、ワタシノセイノドレイネ。」
「せいのどれい・・・? Sexual slave (性奴隷)って事?」
「ああ、何てこと・・・。」
優香はジミーが正体が知れたこれからも、自分を自由にしたい放題のことをするつもりでいることを悟った。しかも、それをホテルにも夫にも訴えることが出来ないのだ。
「分ったわ。自分の立場がよおく・・・。じゃあ、好きにすればいいわ。いや、昨日と同じようにして。目隠しはもう不要よ。昨日、私にした通りのことをしてみせて。」
ジミーは優香が観念したのを知ってニヤリとほくそ笑む。優香の手枷に繋がれた縄の束をベランダ上の桟に投げあげて引っ掛けると反対側を引いて優香を吊り上げる。
「いいわ。昨日と同じ様に私を責めて。何も抵抗出来ない私にいやらしいことを存分にするがいいわ。」
「アナタモ、シテホシイノデショ。」
「ああ、そうよ。お願い。私を狂わせて。」
優香はジミーの手がミニスカートの中に滑り込んできて、ショーツに手が掛かるのを期待と共に待受けたのだった。
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