妄想小説
狙われていた新婚花嫁
三十七
「着替えてきたわ。これでいいの?」
「OKデス。ソレジャ、イキマショウカ。アナタ、ワタシノコイビトヤクデス。イイデスネ。」
そう言うと、ジミーは馴れ馴れしく優香の腰に手を回して一緒に歩かせるのだった。知らない他人から見れば、恋人同士に見られてもおかしくないのかもしれなかった。
「ね、何処へいくの?」
「コノホテルニ、ナガメノイイトコロアリマス。コレカラアンナイシマス。」
そう言うと、腰に当てた手に力を籠めて優香の柔らかいお尻の感触を愉しむようにしながら、優香をどんどんホテルの奥の方へ牽いていくのだった。
「プールノソバニ、ミハラシノヨイヤグラ、アリマス。ソコヘイキマショウ。」
ジミーが優香を連れてきたのは、プールサイドを通り越してその奥にあるテラスのような場所で、優香が見上げると、確かにそのテラスの上に櫓が建っていて見晴らし台のようになっている。
「ここを登るの?」
急な螺旋階段がテラスの奥にある。優香が訊くと、ジミーが首で頷く。
幸い辺りに人影はなかった。優香は意を決してその急な螺旋階段を登ることにした。ジミーは優香を先に行かせて後からついてくるつもりのようだった。螺旋階段は吹き曝しで視線を遮る物が無いので、下から覗き上げるとスカートの奥まで覗いてしまうのは間違いなかった。優香は裾を抑えることも赦されず下から存分に覗かれながら階段を登らされたのだった。
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