妄想小説
狙われていた新婚花嫁
二十六
「男性用はこちらで、向こうが女性用。そしてここが家族の貸し切り用なんです。今、空いているかなあ。」
「家族用って、どんな感じなんですか?」
「あ、見てみますか。中からロックを掛けられるんで、新婚さんにも人気なんです。今、空いてるみたいですね。」
そう言って先に立って、家族貸切用のサウナ室の扉を開ける。その姿を見て、裕也は突然欲情に燃えてコントロールが効かなくなる。佳織を後ろから抱きしめると中に押し込んでいきなり唇を奪う。
「あ、駄目っ・・・。」
抗う風を見せた佳織も唇をしっかり唇で塞がれてしまうと、次第に力が抜けていくのが裕也にも判った。手を伸ばして入口の錠をロックしてしまうと、手を裸の佳織の背中に回して強く抱きしめる。腰を押し付けた時に、佳織も裕也の下半身が硬くなり始めているのを感じたようだった。
そのままサウナ室のベンチに押し倒して上からキスをしたまま蔽いかぶさる。裕也は佳織の水着しか着けてない胸が意外と豊満なのに驚きながらもその感触を愉しんでいる。
暫くじっと身動きせずに居た二人だったが、裕也が片手を佳織の腰の方に下ろしていって、水着を剥そうとするのに気づいて佳織は、はっと身体を強張らせるようにして裕也の手を制する。
「駄目よ、裕也さん。奥さまがいらっしゃるでしょ。」
しかし佳織にも裕也が眼をぎらつかせているのが判る。下に穿いたトランクスも前の部分が既に尖っている。
「待って。わたしがいけなかったの。するわけにはゆかないけれど、裕也さんが悪いんじゃないから、気持ちよくはさせてあげます。」
そういうと、さっと裕也の前に跪いて裕也のトランクスを両側から引き下げ始める。拘束を失った怒張がビクンと大きく佳織の顔面でそそり立つ。それを片手で輪を作るようにして握ると唇を当て、そのまま口に含むのだった。
「あっ。ううっ・・・。」
あまりの気持ちよさに、裕也は佳織に自分の下半身を任せることにした。
「ああ、いい。いいよ、佳織さん・・・。」
昇り詰めていきそうな感触に思わず佳織の頭を抑え込む。佳織も暴発しそうな雰囲気を感じながらも決して咥えたものを放そうとはしなかった。
「ああ、いくぅ・・・。」
次へ 先頭へ