妄想小説
体操女子アシスタントの試練
十八
「それじゃ、次。組体操のシーンを撮ります。指導者の須藤さん。台詞の方、お願いしますね。」
「わかりました。スタンバイします。」
「はいっ。キュー。」
「身体の柔軟性を保つには、組体操が有効的です。出来るだけ、背の高さの合うお二人ずつになって組みましょう。」
カメラが正対して立つする吉村春江とあかねを正面から捉える。
「まずは同じ方向を向いて内側と外側の両手を相手と合せます。脚を大きく開いてっ・・・。ゆっくりと息を吐きながら片方が引っ張り、もう片方はそれに合わせて体側を伸ばしていきまあす。」
「はい。今度は引っ張る側を交代します。い~ち、に~。はい、もう一度、逆側。」
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