留守番 完結編



手こき鎖手錠

 二十一

 ビデオから流れてくる自分の母親の嬌声に耳を塞ぎたい美鈴だったが前手錠で男のペニスを握らされているままではそれも叶わない。せめてもと母親の嬌態が映し出されている画面からは目を逸らしてただ男が果てるのを待つしかない美鈴だった。
 「ああ、いいっ。いいぞ。もっと速く。もっと速く、手を動かすんだっ。」
 「は、はいっ。」
 美鈴がペニスを上下に擦る手の動きを速める。それと同時にペニスはどんどん硬く反り返っていく。
 「ううっ・・。」
 「あっ。」
 美鈴が男のペニスの異変に気づいた時には既に男の白濁した滴が宙を飛んでいた。そしてその一部は美鈴の頬も濡らしたのだった。
 「ううっ・・・。あとは、ゆっくり。ゆっくり優しく上下に動かすんだ。」
 「はいっ、わかりました。」
 美鈴はペニスを握りしめている両手にヌルヌルしたものが絡みついてくる気持ち悪さをぐっと堪えながらペニスが萎えてくるまで奉仕させられた。
 「ううっ。気持ち良かったぜ。」
 男はやおら立ち上がると美鈴に近づくや、テニスウェアの胸倉を掴んで乱暴に引き寄せ、ザーメンで汚れているペニスを美鈴の服に擦りつけて拭きとる。それから前手錠の片側を外すとベッドポストの脇の鉄製の枠に繋ぎ留めてしまう。再び美鈴は片手を吊りあげられた状態で今度は両親の寝室のベッドに繋がれることになったのだった。
 「あの・・・、手を洗いに行きたいのですが。」
 「手なんか洗わなくていいさ。ベトベトして気持ち悪かったら舌で舐めておくんだな。」
 (そんなのもっと気持ち悪いわ)そう思った美鈴だったが、逆らえない。
 「ああ、一発抜いたら眠くなっちまったぜ。少しここで休むかな。」
 「えっ? あの・・・。これじゃ、おトイレにもいけないんですけど。」
 「ん? トイレっ? ふん、そうか。バスルームはこの廊下の突き当たりだったな。」
 そういうと男は美鈴を置いたまま、一人部屋を出て行く。戻ってきた男が手にしていた物をみて、美鈴は凍りつく。手にしていたのはホーロー製の洗面器だったからだ。
 「お前のトイレはここに置くぜ。じゃ、俺は暫くここで寝ているから大人しくしてるんだな。」
 そう言うと、茫然と座り込む美鈴を放ったままで、男は母親がいつも寝ているベッドに潜り込むのだった。男が寝息を立て始めたのはそれからすぐの事だった。

美鈴

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