留守番 完結編 第二部



薫全裸吊り

 四十九

 「やっぱり、あんな小娘よりお前のほうがそそるな。いい身体をしてるぜ。」
 薫の居る地下室へ戻ってきた男は、壁際に鎖と手枷で繋がれた薫の身体を見ながら近づいてくる。薫は全裸で股間を隠すことも出来ないでいた。
 「ねえ、何時までこんな格好でここに繋いでおくつもり?」
 「そうさなあ。今夜いっぱいは愉しみたいからな。」
 「今夜いっぱいですって? もういい加減でこの鎖から解いて欲しいわ。フェラチオでも何でもするから。」
 「そうはいかないな。せっかくこんな普段はお目にかかれない装備が揃ってるんだ。女を鞭で調教するなんてのも、そうは機会はないからな。ただ女を犯すだけなら屋根裏の小娘どもで何度でも出来るんだ。フェラチオもな。」
 「あの子たちを犯したのね。フェラチオまでさせたっていうの?」
 「まあな。だからお前は後で犯してやるが、その前にいろいろ試してみなくちゃな。一晩、あるんだ。精は大事に使わなくちゃな。どうだ、ここにはいろいろ責め具が揃ってるんだ。何を試してみたい?」
 「どれも嫌よ。」
 「ほれっ、あそこに三角木馬まであるぜ。あんなの、普通の社会じゃ御目に掛れないぜ。SM倶楽部にだってどこでもあるって代物じゃない。ただ、おまんこを傷めつけるのは、折角の性交が楽しめなくなるからな。そっちは最後だな。」
 「最後はあんなものに私を跨がせるつもり? 鬼っ。悪魔よ、あなたは。」
 「何とでも言うがいいさ。ほう、和蝋燭なってのもあるみたいだな。蝋燭責めならおまんこは傷つかないからいいかもしれないな。」
 「い、嫌っ。やめてっ、そんなこと。」
 「まずは、折角色んな種類の鞭があるから、一つずつ試していってみるか。まだ一種類しか使ってないからな。」
 「そんな鞭なんか使って、何がいいの?」
 「お前が感じてくるからさ。ほら、お前のおっぱいをみてみろ。お前、胸はそんなに豊かじゃないからな。だけど、さっき鞭で打たれてた時は悲鳴を挙げてたくせに、乳首は物凄く尖っていたぜ。感じていた証拠さ。」
 「そんな・・・。嘘よ。」
 「じゃ、もう一回試してみるか。ふむふむ。これあたり良さそうだな。」
 男はそう言いながら、何本もぶら下っている鞭のうちから長い一本鞭を取り上げる。それを見て、薫は顔色を蒼褪めさせるのだった。

美鈴

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