留守番 完結編 第二部
四十三
「おお、上手じゃないか。先生よ。ご褒美として後でちゃんと本物も咥えさせてやるからな。そんな血の通ってない硬いだけのチンポじゃなくて、温かみのある肉棒をな。」
硬く冷たい塊を口に含みながら、後で男にフェラチオを強要されるのだと知って、目尻から涙が溢れてくる。ダビデ像のペニスはあまりに大きく顎が外れそうなほど口を開いていなければならない。そのせいで、大きく開いたままの薫の唇の端からは涎が垂れ始めてきた。それでも男はもういいとは言ってくれないのだった。
「あぐ、あふあふ・・・。あぐぐっ。」
(もう赦してください。出していいですか?)
心の中ではそう叫んでいるのだが、咥えたままの状態では声にならない。
「どうだ。苦しいか? もう抜きたいのだろ。そんな血の通わない硬い棒より、本物が欲しいだろ。そうならそうだと頷いてみせろ。」
顎が外れそうな苦しさに、薫はついに頷くように目配せしてみせたのだった。
「よおし、外していいぞ。」
「ぷはあっ・・・。」
ダビデのペニスから口を離すと、涎が一斉に流れ落ちるのだが、それを止めることも拭う事も薫には出来ないのだった。
「本物のチンポが欲しいですって言ってみろ。」
「うっ・・・。ほ、本物の・・・、ち・・・、ちんぽが、ほ・・・、ほしい・・・です。」
「そんなつっかえつっかえじゃなくて、生徒等の前でちゃんと大きな声で言うんだ。」
「ああ、そんな・・・。ほ、本物のチンポが欲しいです。」
「よおし。それじゃ、これからは調教室でやってやろう。さ、行くぞ。」
男は薫の首輪の鎖をぐいっと引っ張る。
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