留守番 完結編 第二部
四十八
「おい、お前。パンツが丸見えだぞ。男が欲しくて疼いてきたか。」
そう言いながら美鈴に近づくと、スカートの奥に足先を突っ込む。
「こうして、ぐりぐりして欲しいのだろ。しかし、何時までもお前等みたいなガキの相手じゃ俺も物足りないんでな。悪いが、あのハクい顔の先公のほうをたっぷり味わわせて貰うぜ。今も尻に鞭を浴びてヒイヒイ、いい声で鳴いてたからな。あっちもチンポが欲しくて疼いているみたいだぜ。」
「お願い。先生に酷い事しないで。」
そんな事を訴えても男が言う事を聞く筈はないのは美鈴もよおく承知していた。逆にそう言うことで、早く先生の方へ戻るのではないかと考えたのだ。
「いいか。俺と先生がお愉しみの間、ここで大人しくしてるんだぜ。」
男はそう言うと、踵を返して扉に再びしっかり錠をして地下室の方へ戻っていったのだった。
「行ったわ。さ、恵子。急いで。縄を・・・。」
「わかった、美鈴。」
今度は恵子が美鈴の縄を解き始めるのだった。
縄が緩むと、互いに手錠の後ろ手で縄を解いていく。胸元から縄の戒めが取れると、今度は後ろ手の手錠をお尻を何とか通して前手錠にする。それで大分身体の自由が利くようになったのだった。
「確か、どっかに秘密の抜道を開ける閂のようなものがあった筈だわ。」
美鈴に言われて恵子も必死で薄暗い屋根裏部屋の中を探し回る。
「ね、美鈴。あの上の方の突起。何か変じゃない?」
「あ、あれだわ。思い出した。確か、あれを横に回すのだったわ。でも、これじゃ、手が届かないわね。」
「私が肩車するから、私の肩に乗って。」
恵子が美鈴を肩に乗せて持ち上げる。美鈴は前手錠の両手を伸ばしてその取っ手を何とか掴んで横に回す。
「あ、壁が動いた。」
隠し扉が開いて、その向こうに薄暗い通路が現れたのだった。
「こっちよ。すぐ先に下に降りて行く螺旋階段があるから。暗いから気を付けてね。」
一度通ったことのある美鈴が先に立って恵子を暗い通路の奥へと導いていく。
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