留守番 完結編 第二部



スタンガン

 五十三

 「何かしら、これっ?」
 美鈴はすぐにピンときた。
 「これっ、スタンガンよ。」
 試しに横に付いているスイッチを押してみる。途端に閃光が走って鋭い稲妻のようなスパークが飛び散る。

 「ねえ、恵子。先生を救い出さなくちゃならないわ。あの男に立ち向かう勇気ある?」
 「もちろんよ。美鈴と一緒なら何だって出来るわ。」
 「そう。じゃいい。ようく聞いてちょうだい。」
 美鈴は恵子と念入りに打合せするのだった。

美鈴

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