留守番 完結編 第二部
四十一
「四つん這いで這って歩く事は出来るだろ?付いて来るんだ。」
男はそう言って首輪の鎖の端を持つ。薫は犬のような格好で裸のまま四つん這いで男に付き従うのだった。
四つん這いのまま、階下のホールに連れてこられた薫は美鈴と恵子がホールの隅でそれぞれに鎖で繋がれているのを観る。美鈴の方はじっと男と薫の様子を見守っているが、恵子の方は股間の刺激に陶酔状態になって薫の方には気づいていない。
「お前にはまだあれを披露してなかったからな。よく観るがいい。」
男はそう言うと、ホールの中央に据えてあったブロンズ像を蔽っていた白い布をさっと引き剥がす。
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