留守番 完結編 第二部



鞭の痕

 五十四

 地下室では散々鞭打たれた薫が漸く壁の手枷から外されて床に蹲っている。背中には痛々しい蚯蚓腫れの痕がくっきりと残っている。もはや自分の力では立上れないほど、憔悴しきっている様子だった。
 「さあてと、いよいよお待ちかねのおまんこにこの太っといペニスを挿してやるからケツをこっちに持ち上げるんだな。」
 男はズボンのベルトを緩めるとブリーフと一緒にズボンを下げる。既にサディスティックな行為ですっかり興奮した男のモノは屹立して天を向いている。
 「ああ、もう赦してください・・・。」
 薫はか細い声で赦しを請う。
 「早くしたいっていったのは、お前のほうだろ。そりゃっ。」
 男は薫の背中を足蹴にして四つん這いにさせるとその背後に立つ。男が将に薫の尻の前に屈みこもうとした瞬間だった。
 ガタン。
 天井のほうから鈍い音が響いてきた。
 「む、何だ? まさか、あいつら逃げ出したんじゃあるまいな。ちょっとここで待ってろ。様子を見てくる。」

美鈴

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