留守番 完結編 第二部



眠らせスカート捲り

 三十

 恵子の元に戻ってきた男は、自分がさきほど出したお茶を呑んだ娘がテーブルに突っ伏して正体不明になって寝ているのを発見する。
 (案外早く効き目が出たようだな。)
 そう言うと、男は娘を近くのソファに仰向けに寝かせる。スカートを捲り上げてパンツを丸見えにしてみても娘はぴくりともせず、呑ませた睡眠薬のおかげで完全に寝込んでいることを確認して男はほくそ笑む。

 恵子が目を覚ますと、身体の自由が利かないことに気づいた。
 (あれ、どうしたのかしら・・・。確か、執事とか言う人にお茶を頂いて、それを呑みながら美鈴を待っていた筈なんだけど・・・。)
 起き上がろうとして、自分が後ろ手に両手を縛られて寝かされていることに気づく。頭を擡げてみると、制服のスカートが大きく捲り上げられている。
 (きゃっ。えっ、どうして?)
 「ふふふ。やっと目覚めたようだな。」
 突然の声に、恵子は寝転んだまま視線を声が聞こえてきたほうに移す。
 「あっ、貴方はさっきの執事ね。あなたなの、私をこんな目に遭わせたの・・・。」
 「自分じゃ起き上がれないようだな。ほれ、起してやるか。」
 男は恵子の背中に手をやって、縛っている縄を持って恵子の身体を起き上がらせる。

美鈴

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