留守番 完結編 第二部
四十五
「えっ、ここは何なの?」
薫は押されるようにして入った地下の一室のあまりにも異様な雰囲気に圧倒される。
「なかなかの雰囲気だろ。ここは、この屋敷の夫婦がよなよな変態プレイを愉しんでる場所って訳さ。」
「まさか・・・。」
「ふふふ。証拠のビデオだってあるんだぜ。昨夜、娘の美鈴にも見せてやったんだが、結構ショックを受けてたみたいだな。」
「何てことをするの。こんな部屋、早く出たいわ。ね、お願い。思う存分、犯してもいいわ。フェラチオだってします。だから、この部屋から出して。」
「ふふふ。そうはいかないな。ほら、あそこを見てみろ。あそこにぶら下っているのはSMプレイの為の道具なんだぜ。お前の身体を使って試してみたくってうずうずしてるのさ。」
壁一面にずらっと並ぶおぞましいその道具を見て、薫は身を竦ませる。
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