留守番 完結編



捲り命令

 十六

 カメラを持った男に命じられたらしく、キャミソールの裾を持ち上げていく。黒いビキニショーツが露わになり、カメラは次第にその股間をアップにしていく。
 「いやっ、そんな格好しないでぇ。お願い。ビデオを止めてっ。」
 美鈴が叫ぶが男は容赦なくビデオを移し続ける。
 やがて、ビデオの女性はカメラを持つ男に命じられたらしく、両手を背中に回す。画面の横から縄を持った男の手が出てきて、背中で交差した女の白い手首に縄を巻きつけていくのだった。

陰毛丸見え

 次のシーンでは画面の女は雁字搦めに縄で縛られていて、片足を縄で高く吊られている。その股間を蔽っていた筈の白い下着は引き千切られていて、黒い陰毛が丸見えの股間を丸出しにさせられている。
 「いやっ。ママっ・・・。何て格好しているの。と、止めてっ。」
 美鈴の切なる願いも聞き入れられることはなく、延々と辱められる母親の映像が映し出されていくのだった。
 「ふうん。お前の母親ってのは、かなりなマゾの気があるようだな。ということはお前にも同じマゾの血が流れてるってことだな。」
 「そ、そんな・・・。」
 「どうせ、このビデオを撮っているのはお前の父親なんだろう? 夫婦揃ってそういう趣味があったとはな。」
 「いやっ、そんな事言わないでっ。まさか・・・。」
 「ほらっ、画面をよく観てみろ。女がよがり声を上げ始めているぜ。喘いでいるみたいじゃないか。あんな事されて、気持ちよがっているぜ。」
 「いやっ、嘘よ。そんな事・・・。」
 「お前もパパにあんな事されてみたいか? パパ、私も縛ってってお願い出来るかい? ふふふ。安心しろ。俺がお前のパパの代りに同じ事をしてやるからな。」
 「い、いやよ。そんな事っ・・・。」
 美鈴はもうそれ以上観ていられず、顔を伏せってモニタから目を逸らしている。しかし耳には母親の喘ぎ声が絶え間なく聞こえてくるのだ。耳を蔽いたいのに、後ろ手に繋がれた手錠の為にそれすら許されないのだった。

美鈴

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