妄想小説
女敏腕警護官への逆襲
七
「くっ、は、放しなさいっ・・・。」
しかしそんな言葉で男が手を緩める筈もなかった。逆に男は冴子に足での蹴り上げを封じるように片足を絡めてくる。片足だけでも自由に動かせないと、体重を支えることが出来ずに蹴り足を繰り出すことも封じられてしまう。
ナイフを弾き飛ばされた男は冴子が羽交い絞めにされたのを見届けると飛ばされたナイフを拾いあげ、無防備な冴子の腹に正拳突きを食らわせる。
「あうっ・・・。」
普段から腹筋を鍛え上げている冴子でも無防備な形で受ける正拳突きは堪える。
「このアマっ。舐めやがって。こうしてやるっ。」
ナイフを持った男の手が正拳突きを食らわせたすぐ下あたりの冴子のスラックスの前を掠める。千切れたスラックスの前ボタンが宙に飛ぶ。
「へっへっへっ。そらっ。」
千切り取られたボタンの下のファスナーを男が一気に引き下げてしまう。冴子の白い下着が露わになると、その下端に向けて男はナイフの切っ先を突っ込む。
ビリビリビリッ。
男は冴子のスラックスを脱ぎ取るのももどかしいとばかりにスラックスの内腿側を切り裂いていくのだった。ナイフの先が一瞬、冴子の腿を掠めて血が滲む。
「や、やめなさいっ。何するのっ。」
しかし男はもう片側の内腿にもナイフの刃をあてて引き下ろし、冴子のスラックスを只のボロ切れにしてしまう。
ビリッ。
スラックスを足首から抜き取る代わりにスラックスそのものを引き裂いて冴子の下半身から剥がし取ってしまう。男の目にショーツ一枚を残して曝け出された冴子の白い下半身が刺激的に映る。
冴子の下半身をパンツ一枚だけにしてしまうと、羽交い絞めにしていた男は一旦手を放して冴子の身体を突き飛ばす。いきなり背中をドンと押されて冴子は手を突いて地面に這いつくばってしまう。
「へっへっへっ。いい格好だぜ。一気に犯してやってもいいが、パンツ一枚になったお前を追い回すのも面白そうだからな。すこし追い駆けっこを愉しもうじゃないか、ええっ。」
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