妄想小説
女敏腕警護官への逆襲
二十四
(お願い。おかしいと気づいて・・・。)
しかし冴子のミニスカ姿もいつも見慣れている雄太はそんな所が覗いて見える筈がないと思い込んでいるのか冴子の太腿には注目していない様子だった。
「いい。決して油断しては駄目よ。幾ら機動隊と向こうのMPが警護してるからって、何時不意に攻撃が入るかわからないから。いつも周りに注意を怠らないようにしてっ。」
それは自分のスカートの方にも注意を向けてというぎりぎりのシグナルだった。しかし雄太はそれに気づいた様子はなかった。
「それじゃ、私達は出発するので。」
「ああ、了解です。お気をつけて。」
雄太は何も気づかずそのまま敬礼をして車から離れる。男はパワーウィンドウを閉めながら車をスタートさせてしまったのだった。
「姑息なことをするじゃないか。さっき態と膝を立ててあの若僧にミニスカートの裾の奥を覗かせようとしていただろう。」
「えっ・・・?」
「普段はそんな隙のある格好をしないから変だと気づいてくれるとでも思ったのだろう。しかしあいつは間抜けな奴だな。せっかくパンチラを晒してまで気づかせようとしたのに見ていなかったようだな。」
(うっ。気づかれていたのだわ。)
冴子は男の注意深さに舌を巻かざるを得なかった。
「男にパンチラを覗かせたいんだったら、これからたっぷりさせて貰えるぜ。奴等もお前のそのそそる太腿を見せられちゃ、我慢出来ないだろうからな。もっともパンチラぐらいで済めばいいがな。」
男の言葉に、冴子はこれから自分が受けるであろう凌辱を想像して身震いするのだった。
「さて、そろそろいいだろう。お前の仲間等の眼も届くまい。こっから先は目隠しさせて貰うぜ。まだ俺たちのアジトの場所を知られる訳にはゆかないんでな。
男はそう言うと予め用意しておいたらしい目隠しのアイマスクを冴子に嵌めて視界を奪う。
「さ、ここからは一旦降りて貰うぜ。」
男は車を停めると、ドアを開けて冴子の腕を取る。
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