磔股縄

妄想小説


女敏腕警護官への逆襲



 十六

 「も、もうやめてっ。」
 そんな言葉が何の役にも立たないこと、寧ろ、男のほうの動きを助長してしまうことは頭の一方では理性が判断しながらも、口からは思わず漏れてしまった言葉だった。

 「大分、いい気持ちになってきたようだな。身体は正直なもんだ。」
 男の非情な責め口に、冴子は眼を閉じ、唇を噛んで辱めの屈辱を黙って耐えるしかなかった。

辱め

 「そろそろ男の固いモノが欲しくなってきたのだろう。しかしその前にお前には大分煮え湯を飲まされたんでな。お返しの折檻をまずはしてやろう。」
 折檻と言われて、冴子は顔を上げて男の方をキッと睨み返す。男の手には何時の間にか革の鞭が握られていた。

saeko

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