妄想小説
潜入捜査官 冴子 第二部
四十七
「ほら、これで慰めてやるぜ。」
マサはそう言うと竹刀の先を縛られて何も出来ない冴子の褌の中に挿し込むのだった。
「ああ、いやっ。そんな事・・・。」
「へへへ。ごしごし擦ってやるぜ。痒くて仕方がないんだろ。ほれっ、どうだ。気持ちいいか?」
「ああ、赦してっ・・・。」
その時、廊下をバタバタを歩いてくる大勢の足音が聞こえてきた。
「やばい。若頭たちかもしれねえ。早く竹刀を隠せっ。」
ジローの声にマサが慌てて竹刀を座敷の奥のほうへ押しやる。
「おう、おメエたち。何してるんだ。廊下でちゃんと見張りをしてろって言っておいただろうが。」
「若頭っ。こいつがもぞもぞ動いているんで逃げ出そうとしてねえか見に来たんですよ。」
「ほんとか? まあいい。あの若僧、傷めつけてもなかなか吐かねえからな。今度はこのスケの口を割らせようと思ってな。おい、そこから外して縛ったまま連れていくぞ。」
冴子は後ろ手に縛られたまま、洗面台の前へ連れてこられたのだった。
「どうしようというの?」
「吐く気になるまで頭をちょっと冷まさしてやるのさ。やれっ。」
恭平が顎をしゃくって合図すると男達が二人掛かりで水を張った洗面台の中に髪を掴んで冴子の頭を押し込む。
ザブン。
「うぐぐぐっ。ぷはっ。」
「苦しかったら吐くんだよ。おメエがどこの回し者かな。さ、もう一回っ。」
ザブン。
「うぐっ・・・。ぷはあっ。」
「しぶといな、こいつ。」
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