妄想小説
潜入捜査官 冴子
二十三
「ああ、こんな恥ずかしい格好に・・・。」
源蔵の方からは大きく開いた股の中心が隠すことも叶わず晒されてしまっている。その開かれた股の方に源蔵が廻り込むと縛られている為に冴子には源蔵の様子が見えなくなる。
「な、何をなさるのですか・・・?」
不安な面持ちのまま、冴子が身体を硬くして身構える。
じゅるっ。
卑猥な音が座敷のなかで響く。
「あああっ・・・。そんな事っ。」
鼠蹊部から陰唇を縦になぞりあげたのは、源蔵の舌に違いないのだが、この世のものとも思われない悪魔か魔物の触手のようだった。その舌が冴子のクリトリスを捉え、絡みつくようにまさぐり始めると、いきなり強く吸いこまれる。
「ああ、駄目え~っ。そんなにしたら・・・。」
最後のほうは冴子自身も自分の声が掠れていくのを止められなかった。
ふと我に返った冴子は自分が畳の上に伏せっていたことに気づく。直ぐに身を起そうとするが身体が自由に動かせないことに気づく。まだ両手を背中できっちり縛られているのだった。
(わ、私・・・。気を喪っていたのかしら。)
背中の自由にならない手で指を伸ばしてみて、自分の裸の尻に触れたことに気づく。着物の鮨は完全に捲り上げられているのだった。
「目が覚めたようだな、奈美っ。」
源蔵の声に頭を少しだけ擡げさせる。源蔵は少し離れたところでソファにもたれかかって自分の方を眺めているのが判る。
「相当、気持ち良かったみたいだな。」
「わ、わたし・・・。失神したのね。恥ずかしいわ。ね、もうこれ。解いてくださいっ。」
「ふふふ。恥ずかしいか。恥ずかしがる女は余計にそそるからな。もう暫くそのままの格好で居させてやろう。」
「そ、そんな。」
縛られた両手を広げて必死に裸の尻を隠そうとするが、どうにも源蔵の目からは隠しおおせそうもないのだった。
「尻を見られるのがそんなに恥ずかしいのなら、ひっくり返してやろう。」
「あ、いやっ。」
身体をひっくり返されることで、今度は恥毛を失ってしまったつるつるの恥丘が丸見えになるのだった。
源蔵が手にした竹の棒の先を露わになっている冴子の股間に伸ばしてくる。
「どうした。またそこが疼いてきたか? またもう一度吸って欲しいか?」
「だ、駄目です。そんなにされたら気が狂ってしまいます。」
「ふふふ。正直だな、お前は。昇り詰めて狂ってしまうのも悪くはないぞ。」
「ああ、そんな。もうお赦しください・・・。」
冴子はこれ以上自分を失ってしまうのが怖くなって必死で懇願するのだった。
次へ 先頭へ