メイサ尻鞭

妄想小説


潜入捜査官 冴子 第二部



 四十二

 パシーン。
 「あううっ・・・・。」
 ジローが手にした革ベルトの鞭が冴子の白い尻に炸裂すると真っ赤なミミズ腫れが冴子の白い尻に浮き上がる。冴子は唇を嚙み締めて堪えている。
 「止めとけ、ジロー。そんなんじゃ、このアマは堪えやしねえよ。こういう女にはもっと懲らしめかたってのがあるんだ。」
 恭平がジローを窘める。
 「まずは青竹を持って来て、こいつを磔にしてから鴨居から吊るして逃げ出せないようにしちまうんだ。」
 「へい、合点だ。さ、この帯は邪魔だから解いてやるぜ。おい、青竹持ってこいや。」
 座敷に太い青竹が持ち込まれると、冴子は四人掛かりで腕を抑えられ、青竹に両腕を括りつけられていく。
 襦袢の帯が解かれると懐からポトリと携帯が滑り落ちる。
 「おい、誰か。その携帯の着信履歴を調べておけ。」
 冴子の携帯が奪い取られると、手下の一人によって持ち去られる。冴子は任務期間中は常に着信履歴を消して電場番号登録もしていないので昨夜から何度か入った雄太からの着信履歴しか残されていない筈だった。雄太もそうしている筈だったが、捕えられた際に自分へ宛てた発信番号は洩れてしまったのが自分の正体を知られてしまう原因になったようだった。
 「お前等。勝手にこの女に手を出すんじゃねえぞ。俺が最初にやらして貰うからな。そしたらその後はお前達に呉れてやるから思う存分マワしていいからな。それまでは辛抱だ。勝手にやらねえようにこいつには股縄を嵌めておけ。」
 「わかりやした、若頭。さ、股縄をしてやるからよ。へっ。パイパンかあ。おまんこがつるつるじゃねえか。」
 「こらっ。勝手に触ってんじゃねえ。きつく、股に食い込むように締め上げておけっ。」
 「へえっ。若頭のお言葉だ。あそこに食い込むようにしてやるからよ。」
 「勝手にするがいいわ。」
 「こんな格好にされて、まだ強がりかい。どこまでそのふてぶてしい態度が持つか愉しみだぜ。」
 手下たちは目の前のあられもない格好の女を思い通りに出来ない分、必要以上に縄を冴子の肌に喰い込ませていくのだった。

メイサ股縄磔

 「おい、奈美。お前は何処の回し者だ? サツのイヌか。もしかして、純子の仲間か?」
 「純子を知っているってことは、彼女を殺ったのは貴方の仕業なの?」
 「やっぱり純子の仲間だったんだな。あの女はいろいろ嗅ぎ回っていたからな。もっとも殺っちまうつもりはなかったんだが、あの女に組の取引の情報を流した奴を庇おうとして代わりに刺されちまっただけだが。」
 「庇おうとした・・・? 三島たけるのことを言っているの?」
 「お前、三島の事まで知ってるのか。」
 「貴方は三島が誰だか知ってて言ってるの?」
 「さあ、知らんな。お袋が後始末はしとくって言ってたからな。」
 「それじゃあ・・・。」
 「まあ、とにかくあいつ等の事は終わったことさ。それよりまずはお前達に全てを白状させてからだ。大事な取引が控えているんでな。まずはあの若僧の口を割らせてからだ。お前はその後にするから、そこでそうして待っているんだな。おい、マサとジローはこいつの見張りで廊下に控えていろよ。他の連中は若僧に吐かせるんで事務所のほうへ行くぞ。」
 「わかりやした。」
 恭平が手下共を引き攣れて鬼源興業の事務所のほうへ引き上げていく。残されたマサとジローも勝手に手を出してはならないときつく言われているので冴子を一人鴨居から吊ったままで廊下に出てゆき襖をピシャリと閉めてしまったのだった。

saeko

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