情報交換2

妄想小説


潜入捜査官 冴子 第二部



 三十四

 冴子は再び連絡係の杉本雄太を店の外で呼び出して情報を交換していた。
 「どうも鬼源社長が麻薬取引に絡んでいるっていうのは無さそうね。」
 「じゃ、純子さんが掴んだネタっていうのはガセだったって事ですかね。」
 「まだそう結論するのは早そうだわ。組の中にはいろんな者が居るってことだから・・・。」
 「それは確かな情報なんですか?」
 「わからない。だからもう少し調べてみるわ。ところでそっちは何かわかった?」
 「それが意外なことが判りました。例の三島たけるってチンピラですが。」
 「何か分ったの?」
 「なにせ出生って戸籍に関することですから簡単にはいかないんですが、公安の裏の方に手を廻しまして調べさせたんですが、三島たけるってのは私生児だと言う事が突き止められました。父親は戸籍に無いんで判らないんですが、戸籍を届けた母親ってのが何と三島美沙って名なんです。」
 「美沙ですって? それじゃ、あの・・・。」
 「可能性は大いにありますね。組員でもないらしいチンピラを会社や店に自由に出入りさせてるくらいですから。」
 「でもそれはきっと会社や組の間では秘密になってる筈よね。」
 「でしょうね。だって鬼源の妻、倫子とは血の繋がりがない訳ですから。さらに倫子には鬼源とは血の繋がらない恭介って息子が居る。」
 「ふうむ・・・。わかったわ。そっちも引き続き調査を続けてちょうだい。」
 冴子には鬼源組を取り巻く人間関係が次第に見えてきたのだった。

メイサ柱括り股間弄り

 その日も冴子は奈美になり切って、鬼源の屋敷の奥で源蔵に縛られた上で無毛の性器と乳房を肌蹴させられたまま柱に縛り付けられていた。
 「この間はいいところで邪魔に入られたからな。儂を待っている間、あそこがさぞかし疼いていたのだろう?」
 「い、言わないでっ。恥ずかしいわ。」
 「あの後、誰か他の者が来たのではあるまいな?」
 一瞬冴子はぎくりとする。股間に痣のようになった洗濯バサミの痕は既にもすっかり元通りに消えていた。
 「ひとり淋しく待っておりました。」
 「そうか・・・。」
 鬼源の方もそれ以上は追求してこなかった。しかし鬼源の視線は冴子の股間の割れ目に集中しているのは明らかだった。それに気づいて冴子は話題を換える。
 「そう言えばこの間、社長は跡取りをどうとかお話しされてましたね。恭平さんって方ではないかもしれないみたいな・・・。」
 途端に鬼源の眉毛が吊り上がったのを冴子は見逃さなかった。
 「儂にはある信念というものがある。その信念の部分であの恭平とは反りがあわんのだ。」
 「信念・・・ですか。もしかして、社長には恭平さん以外のお子様がいらっしゃるとか?」
 「ふむ。そうだな。お前には教えてやってもいいかもしれぬ。儂もこの先、いつどうなるかも判らん身だからな。そうだ。お前がこの指でもう一回儂の前でイッたら教えてやってもいいがな。」
 「ああ、私をイカせるのですね。ああ、それを聞いただけで身体の中が熱くなってきます。ああ、あそこが疼いてきます。」
 最後は切なそうに声を掠れさせる。冴子は今度こそは演技でイッた振りをして鬼源に本当のところを吐露させようと心に決める。
 「ああ、お願いです。焦らさないでっ・・・。」
 「ふふふ。そんなにイキたいか。ならば極楽に行かせてやる。天にも昇る思いをさせてやろうじゃないか。」
 鬼源の指が冴子の無毛の陰唇を捉える。そこはもう充分に潤ってきているのを冴子自身も感じていた。
 (いっそイッた振りではなく、心のままに理性を捨ててなりふり構わず身を任せてしまおうかしら。そのほうが下手な演技より通じるのかも・・・。)
 そんな事を思いながら冴子は鬼源の指捌きに身を任せて切ない喘ぎ声を挙げ始める。

saeko

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