剃毛

妄想小説


潜入捜査官 冴子



 二十二

 谷亀金融の社長にスカートのスリットの中に手を入れられそうになった時、冴子は実はまだあそこを剃り落していないことを思い出していた。素知らぬ振りをして誤魔化したが、こんな男にまで鬼源の性癖を知られているとなると、本当に剃りあげて行かねばならないと覚悟を決めたのだった。実際にあそこをつるつるの無毛になるまで綺麗に剃りあげたのは二回目に鬼源の元を訪ねる前の晩だった。
 (鬼源社長も漸く自分の事を信用し始めている。今ここで機嫌を損ねる訳にはゆかないのだわ。)
 そう思うと、もう躊躇はなくなるのだった。

 「奈美です。失礼いたします。」
 この日も組の若い衆に伴われて鬼源興業の本社裏にある源蔵の屋敷を訪れた冴子は、源蔵お気に入りの和装に身を包んでいた。
 「おう、来たか。入りなさい。」
 襖を開けた冴子は胡坐をかいて正面に座る源蔵の前に既に太い縄が用意されているのを目にする。もうその意味を尋ねることもなく、源蔵の前に膝を突くと後ろ向きになって両手を背中に廻すのだった。

メイサ後ろ手縛り正座

 「お前も縛られる悦びが分ってきたようだな。」
 縄が源蔵によってぐっと引かれてきつく冴子の身体に食い込んでいく度に洩らされる喘ぎ声から源蔵は冴子が感じてきているのを認識しているようだった。冴子は黙ってされるがままになっている。
 冴子の両手が後ろ手にきっちり括りあげられ、残りの縄が豊かな胸元の上下に回されて結び合されてしまうと、今度は帯を緩められる。縄で縛りあげられているのに、源蔵は器用にその下の着物を剥ぎ取っていくのだった。

メイサ肌襦袢緊縛

 気づくとたわわな乳房を丸出しにして襦袢いちまいだけが腰を蔽っている状態にまで縛られたままで脱がされていた。
 「あそこは綺麗にしてきたか?」
 何を言っているのかすぐに理解した冴子だったが、さすがに声に出して答えるのは恥ずかしく首をゆっくり縦に振って俯くことしか出来なかった。
 「どれ。調べてやるか。」
 「ああっ・・・。」
 膝頭を捉えられ、裾を割るように脚を開かされると、堪らず声が出てしまう。
 「ふふふ。いい具合につるつるになっているな。どうだ。してほしいのだろう?」
 源蔵が言っている意味は薄々感じられたが、黙ってうつむいているしかなかった。背中の結び目の部分を掴まれると、ぐいっと引っ張られ冴子は身体ごと源蔵のうしろの頑丈そうな一枚板で出来た座卓の上に仰向けに寝かされてしまう。
 腰の紐が解かれ襦袢を毟り取られると、源蔵は新たな縄で冴子の両脚を大きく開かせて閉じることが出来ないように左右の座卓の脚に括り付けてしまう。

saeko

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