妄想小説
潜入捜査官 冴子 第一部
七
縄で身動き出来ないようにきっちりと縛り上げられた純子は奥の部屋の床に正座させられる。捕えられる際に緩んだ着物の襟元と裾は男達に更に肌蹴けさせられ、乳房と太腿が大きく露わにさせられていた。
「お前、何者なんだ。痛い目に遭いたくなかったら正直に答えな。」
男の一人が純子の髪を乱暴に掴むと、もう片方の手を顎に当てて上向かせる。しかし純子は硬く口を閉じて答えようとしない。
パシーン。
男が純子の頬を激しく平手打ちにする。しかし純子は相変わらず顔を背けたまま答えようとはしない。
「おいおい。こういうじゃじゃ馬娘は引っ叩いたって駄目さ。むしろ、素直にさせるには気持ちよくしてやらなきゃな。それに、その方が俺たちもいい気持になれるからな。な、そうだろ。お嬢ちゃんよ。」
後ろから別の男が下卑た薄笑いを浮かべながら近寄ってくる。その嫌らしそうな目付きに純子は顔を引き攣らせる。
「な、何をしようっていうの?」
「へっへっへっ。お前が今、想像してることだよ。ほれっ。」
男は純子の前にしゃがみこむと、半分肌蹴てしまっている着物の裾を更に捲り上げようとする。
「きゃっ。やめてっ・・・。」
慌てて純子はあとずさりしようとするが、男に着物の裾をしっかり掴まれてしまっているので、逃げようとすればするほど太腿の奥が露わになってしまいそうになる。
「いっそのこと、綺麗にひん剥いてやれば、観念して言うことをきく気持ちになるかもな。」
「おう、そりゃいいや。そうだ。SMルームが空いてるだろ。あの折檻部屋に連れていこうぜ。」
「それがいい。さ、おとなしく来な。」
男は半分肌蹴てしまっている着物の襟元を掴むと、純子を立ちあがらせる。
純子が連れ込まれたのは特殊な趣味を持つ客用に誂えられた部屋のようだった。様々な種類の鞭や鎖のついた手枷、足枷などが壁に並んでいる。その反対側には手と足を広げて繋いでしまう為の鉄の輪が壁に埋め込まれている。純子は男達四人がかりで手と脚を掴まれ、着物を剥ぎ取られると、壁の鉄の輪に両手、両脚を広げた格好で磔にされてしまうのだった。
次へ 先頭へ