妄想小説
潜入捜査官 冴子 第二部
三十六
「よし。これでいいだろ。さ、そこに横になって股広げな。」
恭平は乱暴に奈美を床に突き飛ばして仰向けに寝かせる。裾はたくし上げられたままなので大きく裾が割れたままで、恭平に無毛の股間を晒したままだった。その姿を見てそそられたらしく、ズボンのベルトを緩めると下に降ろす。ズボンの下は白い褌で外からみても既に勃起しているのがありありと判る。恭平が褌の紐を緩めている間に冴子は自由にならない両手を背にして仰向けになったまま後ずさりをする。
「もう逃げれねえよ。俺がたっぷり悦ばしてやるからよ。」
恭平の股間から褌がはらりと落ちる。冴子は恭平の顔を睨みつけながらも背中に何かが当たるのを感じ取っていた。
「その股の毛はどうしたんだ。オジキに剃られたのかい? それともオジキをその気にさせようと自分から剃りあげたのか。つるつるのおまんこってのはそそるもんだな。もっとよく見せろや。」
そう言うと、恭平は冴子の前に這いつくばって両手で力任せに冴子の両脚を大きく開かせる。
「やめてっ。触らないで・・・。」
「触らないでだとぅ? ここは正直にもうてらてら濡れそぼってるぜ。まずはしゃぶってやるか。」
「やめてっ。そんな事、しないでっ。」
その時、冴子が背中の手で探り当てた日本刀が鞘からするりと抜き取られ、両手を戒めている縄に当てられた。
ジュルッ。
恭平の舌で舐め上げられた冴子の股間が卑猥な音を立てる。冴子の股間が発する得も言われぬ女の香りに恭平がふっと我を忘れそうになる。その時だった。
冴子が背中から廻した真剣がぴたっと恭平の喉元にあてられる。
「うっ・・・。てめえ、何時の間に。」
「それ以上動いたら横に引くわよ。これは鬼源社長から預かっている真剣よ。並みの切れ味じゃないわよ。」
「くっ・・・。や、やめろっ。わ、わかった。」
恭平がゆっくりと身を引くのに合わせて、真剣を喉元に当てたまま冴子の方も身を起していく。そのまま座敷の襖まで真剣の刃を当てたまま恭平を下がらせると襖を後ろ手で開けるように冴子が顎で指示する。襖が開かれたところでいきなり冴子は足を挙げて恭平の股間を蹴り上げると鳩尾の部分を足蹴にする。恭平が座敷の外側の廊下の板張りに尻もちを突いたところでぴしゃりと襖が閉じられたのだった。
「お、おぼえてろよ・・・。」
恭平は股間を手で抑えながら下半身すっぽんぽんで退散するほかはなかったのだった。
鬼源に渡された日本刀はまだ座敷の隅に刀台の上に置かれたままだったのだ。それが冴子の危機を救ったのだった。
次へ 第二部 先頭へ