妄想小説
潜入捜査官 冴子 第一部
八
「それじゃあ、最初は俺様から頂かせて貰うぜ。白状したくなったらすぐに言うんだぜ。なあに、替わりは何人も居るんだから、たっぷり愉しんだ後でもいいからな。」
男はズボンとトランクスを一緒に抜き取ると大きく股を広げさせられた純子の真正面に立つ。既に男のモノが屹立して天を向いている。
「いくぜっ。」
純子は(勝手にするがいいわ)とばかりに横を向いて無視する。その純子の身体の中心に男の猛々しいモノが突き立てられた。
「ううっ・・・。」
「どうだい、俺のモノは。満更でもねえだろう。そらっ。子宮の奥底まで突いてやるからな。そりゃっ。」
男が激しくピストン運動をするのを、顔を顰めて堪えようとする純子だった。
「どうした。まだ吐かねえのか。相当な根性なのか。それとも根っからの好きものか? ひひひひ。」
男達から次々と凌辱された純子はしかし、性の愉悦に浸っているような様子はなかった。既に何をされても感じなくなっているかのように、首を項垂れて男たちにされるがままになっているだけなのだった。
「おい、鬼源オヤジが吐かねえようだったら始末をしちまえって言ってるぞ。後が付かないようにってな。」
「そんじゃ、例のあの現場の奥で始末するか。あそこならもう誰も近寄ってこないからな。」
純子はSMルームの折檻拘束具から外されたが、もはや抵抗するような気力は残っておらず身体も憔悴しきっているようすだった。
再び後ろ手に縛られると麻袋に詰め込まれ、男二人掛かりで車のトランクルームに押し込まれる。
袋の口が解かれると突然差してきた明るい光に純子は目をしばたかせる。そこは見たこともない山奥の現場らしかった。既に一本の樹に横に木が括り付けられ十字架のようになっている。男達は裸のまま純子をその樹に磔にしていく。純子にとっては逃げられる最後のチャンスだったが、立て続けの凌辱で身も心もボロボロになっていて抗ってみても勝ち目はないのは明らかだった。純子は男達にされるがままに生木で作られた十字架に磔にされていく。
「ううむ。こんなハクい女、始末しちまうのはもったいないなあ。」
「おい、よせよ。変な事考えるのは。きちんと始末しなかったらお前の方が始末されちまうんだぜ。」
「だよな。あの鬼源オヤジはこえーからな。よ、お嬢ちゃんよ。残念だけどこれでおさらばだ。」
その声に純子は最後の力を振り絞って首を擡げ、男達を睨みつける。
「私を殺すつもりね。」
「だって、しょうがねえだろ。いろいろ嗅ぎ回っていたおめえが悪いんだぜ。こいつでブスッと一気にやってやるからよ。あっと言う間だ。」
(ああ、やめてっ。そんな事をするのは・・・。純子を放して。)
冴子にはその声は確かに自分の声なのだが、どこから聞こえてくるのかわからない。しかし必死で男と純子に向けて声を発していた。
(えっ、私は何処に居るの? どうして純子を助けられないの・・・。)
必死でもがこうとするが何も掴めない。
(えっ、あれっ・・・。ゆ、夢?)
ふと、我に返った冴子は自分がいつのまにかベッドの上でうとうとしてしまっていたことに気づいたのだった。
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