縄縛りナース

妄想小説

深夜病棟


 四十八

 茉優を後ろ手に縛り上げると、髪を掴んで額縁の写真の真正面に顔が来るようにソファの長椅子に俯せにさせる。その上で池田はズボンのベルトを緩め、ズボンのチャックを下げてトランクスと一緒に膝まで下す。
 「さあて、ケツの方からお前を犯してやるか。目の前の恋人にごめんなさいと赦しを請うんだな、茉優。さあ、ケツを持ち上げろ。」
 「いやあああ。誰かぁ、助けてえええ。」
 突如、茉優は大声を挙げて助けを呼び始めた。
 「な、何を大声出してるんだ。病室じゅうに響いてしまうぞ。お前、こんな事が皆んなに知れていいのか?」
 池田もまさかの茉優の大声にうろたえて、どうしていいか分からなくなっていた。
 ドン、ドン、ドン、ドン。
 当直室の扉を激しく叩く音がする。そして突然その扉が開いて何人もが部屋に飛び込んできた。
 「な、何なんだ。お前たち、どうして鍵が・・・。」
 当直室の扉は茉優が鍵を掛けた振りをしていただけだったのだ。部屋に踏み込んできたのは、外で待機していた羽黒医師、看護師の千春、亜里沙、そして看護師長などだった。
 「何をなさっているのです、池田先生。」
 看護師長からそう呼ばれた池田はズボンもトランクスも膝まで下した状態で、半分勃起が萎え始めた陰茎を露出したままぶら下げている。その前には後ろ手に縛られて超ミニのナース服を捲り上げられた看護師の茉優が床に転がっているのだ。誰の目にも何が起ころうとしていたのかは明白だった。
 「神藤先輩、今助けてあげます。」
 千春が縛られた茉優の元に走り寄る。慌てふためいて逃げ出す事も叶わない池田医師は羽黒竜太郎が肩で抑え込んでいた。
 「看護師長、警備員を早くっ。」
 羽黒医師の声に、はっとなった看護師長はインターホンで警備室の警備員を呼び出すのだった。

茉優

  次へ   先頭へ




ページのトップへ戻る