妄想小説
走る女 第一部
二十五
「ふふふ。いい格好だ。さ、その格好のままグランドへ降りるんだ。」
莉緒は男に追い立てられるようにして、股間を晒したままスタンド前の通路からグランドへ向かう階段を降ろされる。
「こんな格好にして、何をしようっていうの?」
「さっき言ったろう。牝豚調教さ。牝豚の調教には鞭が一番なのさ。」
そう言うと、男は作業着のズボンから革のベルトを抜き取る。男がベルトを大きく振り上げると下に勢いよく振り下ろす。ビュンという鋭い音が空気を切り裂く。
「ひえっ。やめてっ。そんなもの振り回さないで。」
「ほれ、打たれたくなかったら逃げていいんだぜ。」
再び革ベルトの鞭が莉緒の下半身を掠める。莉緒は恐怖に駆られて慌てて逃げ惑う。それを男は執拗に追い掛けてゆく。ゲートの外から覗かれる心配があるので何処へでも逃げる訳にはゆかない莉緒はゲートから死角になる場所を捜してやみくもに走り回る。しかし胸元を縛っている縄の余りを引き摺っているので足に絡まってもつれそうになる。何度も転びそうになりながら鞭を避けるのが精いっぱいだった。
だんだん息が切れてくるのと同時に、男との距離がどんどん詰まってゆく。男の足が莉緒が引き摺っている縄の端を踏み捉えると、勢い余って遂に莉緒が転んでしまう。男の前に剥き出しになった白い尻に男のベルトが炸裂した。
パシーン。
「ぎやあっ・・・。」
思わず悲鳴を挙げてしまってから、誰かに聞かれなかったかとはっとする莉緒だった。その莉緒の尻に男がもう一発鞭を当てる。
「うぐぐぐっ。」
もはや悲鳴も挙げられず苦しい呻き声を洩らしながら、莉緒が再び走り始める。その逃げていく尻を追い掛けて男の鞭がどこまでも追い掛けてくるのだった。
遂には逃げ切れなくなって、へなへなとグランドの上に跪いてしまった莉緒は男に土下座の格好で赦しを請うのだった。
「どうかもうお赦しください、ご主人様。」
「赦して欲しいか。じゃ、こっちへ来てこのちんぽをもう一度咥えるんだな。」
男は莉緒の髪を鷲掴みにすると、グランド脇の用具室の中へ引きずり込む。そしてベルトを抜き取ってゆるゆるになった作業ズボンを片手で抑えるようにしていたのを、その手を放してズボンから足を抜き取るとブリーフも押し下げて擡げ始めた陰茎を莉緒に指し示す。
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