妄想小説
走る女 第一部
二十四
命令には逆らえない莉緒は、もう一度誰も見ていないのを確認してからさっと男子トイレの扉の向こうへ滑り込む。何時、誰が来るかもしれないと思うと気が気でないが個室に入っても鍵をロックする訳にもゆかない。男がやって来るのを待つしかなかった。
男はすぐに後から入ってきて莉緒が入っている個室までやってきて後ろ手に扉をロックする。
「さ、やることは分かってるよな。」
そう言いながらズボンのチャックを下ろすと、莉緒の目の前で陰茎をおもむろに取り出す。
「また奉仕しろって言うのね。わかったわ。いや、ご奉仕・・・させて下さい、ご主人様。」
そういうと、便器に座ったまま頭を下げて男のペニスを咥えこむのだった。
何とか早く解放して貰いたくて必死でフェラチオをしてトイレの個室の中で再び口の中に精液を吐き出された莉緒だったが、それで赦して貰える訳ではなかった。
「まだ私に何かさせようって言うの?」
「ふふふ。お前の調教はまだ始まったばかりだからな。」
「調教って・・・。」
「性奴隷として相応しい牝豚調教さ。」
「牝豚調教ですって?」
「そうさ。まずは手錠を掛けてやるから両手を後ろに出しな。」
男は何時の間にか手錠を用意していたのだ。
男は男子トイレの扉から首だけ出して、外にひと気のないのを確かめてから後ろ手に手錠を掛けられた莉緒の肩を掴んで外に引っ張り出す。
「この間と同じゲートからグランドの中に入るんだ。」
男は莉緒の両手に掛けた手錠が見えないようにぴったりと莉緒の背中にくっつくように身体を密着させてグランドの方へ莉緒を追いたててゆく。莉緒を誰も居ないグランド内に押し込んでしまうと、ゲートに錠前で施錠してしまう。
莉緒の元へ戻ってきた男は今度は荒縄を手にしていた。
「手錠を掛けた上で、まだ縛ろうっていうの?」
莉緒はゲートの外から誰かに見られないか気が気ではない。
「ふふふ。縛られる悦楽ってのはやっぱり縄が一番なのさ。それをお前に教え込んでやる。」
そう言うと、荒縄をタンクトップを捲り上げた上で胸と腕が雁字搦めになるように縛り上げていく。そして莉緒を何の抵抗も出来なくさせておいた上で今度はランニングパンツをショーツごと引き下げてしまうのだった。
次へ 先頭へ