パンツ捻じ込み

妄想小説


走る女 第一部



 十五

 「な、何するの。こんなところで・・・。」
 怯える莉緒の前で男はにやりとすると作業着の下に穿いていた白いブリーフまで脱ぎ始めた。
 「いやっ。」
 莉緒は顔をそむけて見ないようにする。
 「おい。こっちを向けよ。」
 男は脱いだばかりの白いブリーフを莉緒の方へ翳している。その腕の下には剥き出しになった陰茎が膨らみ始めているのが見える。
 「きゃっ。嫌よ。」
 「さてと。痛い目に遭いたくなかったら口を大きく開けるんだな。さ、どうする。口を開けるのか。それとも乳首を千切れるほど捻ってやってもいいんだぜ。」
 「や、やめて・・・。」
 莉緒が観念して口を薄く開くと男は手にしたブリーフを莉緒の口の中に捻じ込んでいく。
 「あぐっ。あぐあぐ・・・。」
 莉緒が口に入れられたものを吐き出さないように口を手で塞ぐと作業着の尻のポケットに突っ込んでいたらしい手拭を出して莉緒の口に咬ませると後頭部でしっかり縛って外せないようにしてしまう。
 「どうだ。おれのパンツの臭いと味は? 味わいやすいように裏返しておいてやったからな。たっぷり愉しむがいい。」 
 「あふあふあふ・・・。」
 必死で抗議しようとする莉緒だったが、声にはならない。
 「その格好で暫くおとなしくして日向ぼっこをしてるんだな。」
 男はさっき脱いだ作業ズボンを穿き直すと、莉緒の顎を持ち上げて、猿轡がしっかり掛かっているかを確認する。
 「2時間くらいしたら戻ってきてやるから、それまで俺のパンツを噛みしめて待ってるんだな。」
 そう捨て置くように言うと、男はグランドから出て行こうとする。
 「あぐあぐあぐ・・・。」
 (待って置いていかないで。)そう言ったつもりだが、くぐもった呻き声しか出ないのだった。口に押し込められた男のブリーフからはつんと刺激臭のある噎せるような臭いがして吐き出したいのだがどうにもならないのだった。

莉緒

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