黒板前しゃがみ

妄想小説


美教師を奈落に貶める罠



 四十

 男子生徒だけでなく、女子生徒も含めて生徒全員の視線がしゃがみ込んだ薫のスカートの裾の奥に集中する。しかし、その誰もがそこに見える筈の白いショーツを確認出来なかったのだ。
 「もう、しょうがないわね。気をつけるのよ。はい、これっ。」
 薫は拾いあげたペンケースとその中身を落とした最前列の男子生徒に手渡すのだが、男子生徒等は今目撃したばかりの薫先生の短いスカートの裾の奥に唖然として声も出せないのだった。
 薫の方はと言えば、念入りに選んで穿いてきた自分の肌の色そっくりなベージュ色のガードルが生徒等にノーパンと思わせたことに確かな手応えを感じていたのだった。

 「おい、どういう積りだい? 俺が命令もしないのに、そんな短いスカートで教室に来るなんて。」
 授業を終えた職員室へ戻ろうとしている薫の背後に追いついた恭平が声を掛ける。
 「あ、恭平クン。だって、恭平クンがそういうの、私にしろって言ってると思ったから。」
 「俺が命令もしてないのに勝手なこと、すんじゃねえよ。」
 「あ、ごめんなさい。私、恭平クンが喜ぶと思って・・・。でも、私も男子生徒たちに注目されるので、ちょっといい気持ちになってたの。駄目っ、こういうの?」
 「ふん。したけりゃ、勝手にするがいいさ。」
 そう言うと恭平はそれ以上は何も言わずに踵を返して去っていくのだった。しかし薫は恭平が不満そうな表情をみせたのを確実に感じ取っていた。

薫通話中

 「はいっ、薫です。権藤さんですよね。」
 「ああ、そうだ。またアンタに奉仕して貰いたくなってな。例の格好で店の事務所に出頭して貰おうか。」
 「あ、あの・・・。権藤さん。お願いがあるのですが。」
 「もう赦してくれってのか。そうはいかんぜ。」
 「いえ、違うんです。あの、今度奉仕させて頂くのなら学校の中では駄目でしょうか? 実はこの間、学校内の空き教室で裸にされて犯された時のことが忘れられなくなってしまったのです。あんな風に知っている人間に見つかってしまうかもしれないと思いながらするスリルが私を物凄く燃えさせるのです。もう一度、してみたいのです。」
 「ほう・・・? 学校内でか。それも悪くないな。」
 「例の万引き防止対策チームのことがあるので、権藤さんが学校に立ち入ってもその打合せで来たと言えば誰かに見られても言い訳が立ちますし。」
 「なるほど。それもそうだな。」
 「今度の水曜日の午後2時からの時間帯は、私は授業が空き時間になるのでその時がチャンスなんです。」
 「わかった。水曜の午後2時からだな。楽しみにしてるぜ。」
 薫は権藤に奉仕をさせられる場所として学校に誘い出すことに成功した。権藤と恭平との力関係を考えると、権藤は恭平に相談して許可を得るに違いないと考えたのだ。

 「てぇ訳で、薫先生を今度は学校で調教してやろうと思ってるんです。構いませんか?」
 「あの先生が自分から誘ったというんだな。ふむ、何考えているんだろう。で、場所は何処を使うんだ。」
 「第四校舎ってのが、特殊教室がいっぱいあってひと気が少ないんでその中の美術室ってのが広々してていいらしいんです。前回もそこで犯してやりましたけどね。」
 「ふうむ。あそこなら隣の準備室から様子が窺えるからな。わかった。たっぷり懲らしめてやるんだぞ、権藤。」
 「承知しやした。へへへ。俺も愉しませていただきやすんで。」

kaoru

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